4月18日、ロシア疑惑に関する、マラー特別検察官の報告書が公開された。トランプ大統領を白とも黒ともしなかった「灰色裁定」は、来年の大統領選に向けて、すでに共和・民主両党の政争の具となっている。が、448ページの全文に目を通した杉本氏は、灰色裁定の結論以上に、あることに強い疑問を抱いたという。いったいそれは何だったのか?
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プーチン大統領の本当の狙いは何だったのか。そして今、「してやったり」とほくそ笑んでいるのだろうか――。2016年の米大統領選でロシアがトランプ陣営に肩入れした「ロシア疑惑」の捜査の指揮を執ったマラー特別検察官の報告書を読んでいて、そんな疑問に駆られた。
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トランプ時代の地政学
「世界の警察官を辞める」だけでは収まらず、いまや世界秩序の攪乱要因になりつつあるトランプ大統領のアメリカ。海外取材経験の豊富なジャーナリストであり、国際政治研究も続ける著者がトランプ大統領・アメリカの本音を読み解き、日本とのかかわりを考察する。