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トランプ時代の地政学

2019.05.17 公開 ポスト

マラー報告書、ほくそ笑んでいるのはプーチンか?杉本宏

(共謀も司法妨害もなし。ゲーム終了 とツイートしたトランプ大統領)

 

4月18日、ロシア疑惑に関する、マラー特別検察官の報告書が公開された。トランプ大統領を白とも黒ともしなかった「灰色裁定」は、来年の大統領選に向けて、すでに共和・民主両党の政争の具となっている。が、448ページの全文に目を通した杉本氏は、灰色裁定の結論以上に、あることに強い疑問を抱いたという。いったいそれは何だったのか? 

* * *

プーチン大統領の本当の狙いは何だったのか。そして今、「してやったり」とほくそ笑んでいるのだろうか――。2016年の米大統領選でロシアがトランプ陣営に肩入れした「ロシア疑惑」の捜査の指揮を執ったマラー特別検察官の報告書を読んでいて、そんな疑問に駆られた。

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杉本宏『ターゲテッド・キリング』

「対テロ戦争」という果てしない戦争が世界を覆う中、標的殺害(ターゲテッド・キリング)という非公然攻撃を米国は展開している。一種の「闇討ち」は、効率的ではあるが、米国政府に様々な法的・倫理的なジレンマを突きつける。米首脳たちの内紛と懊悩を通じ、21世紀の正義と戦争の行方を追う。

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トランプ時代の地政学

「世界の警察官を辞める」だけでは収まらず、いまや世界秩序の攪乱要因になりつつあるトランプ大統領のアメリカ。海外取材経験の豊富なジャーナリストであり、国際政治研究も続ける著者がトランプ大統領・アメリカの本音を読み解き、日本とのかかわりを考察する。

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杉本宏

ジャーナリスト。慶應義塾大学大学院修士課程修了。マサチューセッツ工科大(MIT)政治学部博士課程単位取得退学。防衛大学校非常勤講師を経て、朝日新聞社入社。政治部、外報部などを経て、ロサンゼルス、アトランタ、ワシントンに赴任。記者としての取材活動のかたわら、国際政治研究も続ける。著書に『ターゲテッド・キリング――標的殺害とアメリカの苦悩』(現代書館)がある。

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