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ラブコメ!萬葉集

2019.05.27 公開 ポスト

第2回

ボーイズラブは萬葉集の時代から存在していた説三宅香帆

山に咲いてる桜の花……ひとめだけでも君と見られたなら、桜にも君にも、こんなに恋こがれることなんてないのにねぇ。

あしひきの 山桜花 一目だに 君とし見れば 我れ恋ひめやも(巻十七・三九七〇番)

 

もしこれが友達との恋愛トークのなかで見せられた「彼氏から届いたLINE」なんかだったら、私も「わ~あま~い! ラブラブだね!」とかなんとかお酒を飲みつつ適当に相槌を打つところなんですけれども。ども。

奈良時代の歌集『萬葉集』の場合、これが男性同士のやりとりなんですから、「エッちょっと待って!?」とお酒を置いて正座してしまいます。

 

はい。というわけで今回は「『萬葉集』の時代にも登場するよ! BL!」の巻です。

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ラブコメ!萬葉集

新元号「令和」の元ネタとして今注目の「萬葉集」。萬葉集研究をしていた京大院卒書評家が、その面白さを現代目線からぶったぎりつつ解説します。

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三宅香帆

1994年生まれ。高知県出身。文筆家、書評家。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。天狼院書店(京都天狼院)元店長。大学院にて萬葉集を研究する傍ら、2016年天狼院書店のウェブサイトに掲載した記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」が2016年年間総合はてなブックマーク数ランキングで第2位に。選書センスと書評が大反響を呼ぶ。著書に外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊を選書した『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』(幻冬舎) 『女の子の謎を解く』(笠間書院)『それを読むたび思い出す』(青土社)などがある。

Blog:https://m3myk.hatenablog.com/
Twitter:@m3_myk

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