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特集

2014.01.15 公開 ポスト

特集「気持ちのいいことが、好き。」

神は、私たちにワインの美味しさを与えくれた! 第2回 「言葉がわかればワインがもっと好きになる」樹林伸

前回の記事:神は、私たちにワインの美味しさを与えくれた! 第1回
 

ワインを楽しむ時に、ふつう一番厄介だと思われるのが、ワイン用語。
そんなの覚えなくても、ワインは楽しめるのですが、
知識があればもっと楽しめるんだから、知ってなくっちゃもったいない。
書籍『誰にも教えたくない 神ワイン』より、樹林伸さんによる
"今日から使えるワイン用語” を特別公開。
 

【ア】

アタック 【attack】
口に含んだ時の第一印象。アタックが強いのに、余韻の短いワインはプロに嫌われる

アペラシオン 【appellation】
ワイン法で定められた原産地呼称を指すフランス語。アペリティフは食前酒。間違いなきよう

アロマ 【aroma】
果実香などワインから感じられる香り。ブーケ、フレーバーもほぼ同義。ご随意にどうぞ

ヴィンテージ 【vintage】
ブドウの収穫年。「君のヴィンテージは89年?グレート・イヤーだね!」とか使うと、十中八九ドン引きされる

【カ】

格付け 【rating】
ワインの番付け。ブルゴーニュはブドウ畑を一級と特級に、ボルドーはシャトーを一級から五級まで序列した。ワイン通ならボルドーの格付け61シャトーをすべて暗記するのがお約束

神の雫 【drops of god】
海外の生産者からも賞賛を浴びるワイン漫画。本書の樹林伸が原作者

カベルネ・ソーヴィニヨン 【cabernet sauvignon】
ボルドーの左岸地域でおもに栽培される、赤ワイン用のブドウ品種。チリでも栽培され、チリ・カベの愛称あり

ガルナッチャ 【garnacha】
ローヌ地方南部やスペインの赤ワインに使われるブドウ品種。じつは世界で一番栽培面積が広い

グルナッシュ 【grenache】
ガルナッチャのフランスにおける同意語。スペイン原産の品種だからガルナッチャのほうが正しいが、世界的にはこちらのほうが一般的

グラン・クリュ 【grand cru】
特級畑。ブルゴーニュではロマネ・コンティやシャンベルタンを指す。産地によって意味はいろいろ

【サ】

シャトー 【château】
ボルドーにおける畑付きのワイナリーのこと。なぜかお城がなくてもこう呼ぶ

シャルドネ 【chardonnay】
ブルゴーニュを筆頭に、世界各地で栽培されている白ワイン用品種。スペイン語圏では「チャルドネ」と発音。かわいい

シャンパーニュ 【champagne】
泡立つワインで有名な、フランス北部のワイン産地。ここ以外の泡立つワインを「シャンパン」と呼ぶのは詐称につき要注意

シラー 【syrah】
ローヌ地方北部やオーストラリアで栽培される、赤ワイン用のブドウ品種。スパイシーさが特徴だが、辛いわけではない

シラーズ 【shiraz】
オーストラリアにおけるシラーの同意語。ズーズー弁に訛って「ズ」がついた?

ソーヴィニヨン・ブラン 【sauvignon blanc】
フランスのボルドーやロワールでおもに栽培される白ワイン用品種。「ネコのおしっこ」の匂いはこの品種の特性香

【タ】

タンニン 【tannin】
ポリフェノールの一種で、ワインの渋味成分のこと。抗酸化作用があるので、心臓の病気が気になる人は渋いワインを飲むべし

テロワール 【terroir】
気候や土壌など、ブドウの育つ土地がワインに与える自然的要因。フランス人が自国の優位性を語る時に好んで使う

【ナ】

ニューワールド 【new world】
コロンブスの新大陸発見以降、ワインが造られるようになった国や地域。イスラエルのようにワイン造りが再興された国は仕分けに困る

【ハ】

ピノ・ノワール 【pinot noir】

ブルゴーニュ地方の赤ワインに使われるブドウ品種。テロワールを選り好みする、気難しい性格

ブルゴーニュ【 bourgogne】
世界中のワイン通を虜にする、フランス中東部の高級ワイン産地。とくに熟成した赤ワインは妖艶にして、フェロモンぷんぷん

プルミエ・クリュ 【premier cru】
一級畑。ブルゴーニュでは、ムルソー・シャルムのように村名+畑名で表記される

ポート 【port】
ポルトガルが誇る甘口デザートワイン。「ポルト」というと通ぶれる

ボルドー 【bordeaux】
ブルゴーニュと双璧の、フランス南西部にある高級ワイン産地。上位20銘柄は投機対象として、中国の富豪に大人気

ボディ 【body】
飲み応えのあるワインをよく、「ボディがある」と表現する。「コクがある」とほぼ同義

【マ】

ミネラル 【mineral】
鉱物や海のニュアンスをワインから感じた時にプロがよく使う表現だが、日本の旨味と同様、定義が難しい

ミュジニー 【musigny】
ブルゴーニュのグラン・クリュのひとつ。とくにルーミエのものは入手困難で、「飲んだ」といえば、10年はいばれる

メドック 【medoc】
シャトー・マルゴーなどの高級赤ワインが集まる、ボルドーのジロンド川左岸にある産地。「目に毒」と覚えよう

メルロー 【merlot】
ボルドーの右岸地域でおもに栽培される、赤ワイン用のブドウ品種。比較的、湿気に強いため日本の長野県でも栽培

【ラ】

ロバート・パーカー 【robert parker】
アメリカのカリスマ評論家。彼の点数に世界のワイン関係者が一喜一憂。高得点を得ようと、彼好みにワインを仕上げることをパーカリゼーションという

【ワ】

ワイナリー 【winery】
ワインを醸造する施設を指す、アングロサクソン系の言葉。フランスの生産者の前で使うと延髄蹴りをくらう
 

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