「人の営み」のある世界に戻る
電気も水道もなく、修験者のようにして住んだ最初の家は、復旧工事の関係で取り壊すことになった。またちょうどその頃、関東から妻に来てもらうことになった(当時はまだ結婚していなかったが)。さすがにここで暮らす訳にはいかなくなり、安心して暮らせる普通の家を探すことにした。2014年の1月頃だったかと思う。
しかし前回も書いた通り、津波で集落のほとんどが流出してしまった地域に、そんな普通の家などあるはずもない。やはり、町の外の、僕にとっては魅力のない市街地で探すしかないのか……。そう思っていたら、なんとタイミングよく、近くの家が空き家になったという情報が飛び込んできた。
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移住サバイバル
東日本大震災を機に宮城県石巻市に移住した山本圭一さん。家なし、知り合いなし、文字通りゼロから始まったサバイバル生活の記録。