担当編集者さんから、騒動についての謝罪のメールを貰った。彼女は謝らなければならないようなことを何一つしていない。
だから、謝らないでください、と返事をした。休日の夜だった。彼女はこれからどれくらいの人に頭を下げるんだろう、そう思ったら少し胸が痛んだ。
わたしの言葉は綺麗ごとだらけで、彼女を救いはしなかったろう。
そう思ったら、物書きとしての自分の力量にも失望した。
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愛の病
恋愛小説の名手は、「日常」からどんな「物語」を見出すのか。まるで、一遍の小説を読んでいるかのような読後感を味わえる名エッセイです。