自宅にこもる日々が続いてる方も多いと思います。過去記事から自宅でできるなまった身体に刺激を与える方法をご紹介します。不安は尽きませんが、少しでも身体と心を整える助けになりますように。
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足首はリンパが「渋滞」する場所
まず、気をつけてほしいのが足首です。
私たちの体の循環は、「心臓から動脈に血液が送り出されること」から始まります。
動脈は毛細血管に枝分かれし、体のすみずみまで、細胞に必要な酸素や栄養分を送り届けます。
そして、細胞の代謝と維持に携わった栄養分の残りかすは、8割は静脈が、そして2割はリンパが回収し、再び心臓へと戻します。
ところが、足首がこわばっていると、足先から戻ろうとしたばかりの流れが、最初のUターンの時点でつまずいてしまい、動きが滞ってしまうのです。
最近では、男性も女性も、足を引きずるように歩いていたり、かかととつま先を同時に着地させるぺたぺた歩きをしたりして、足首を十分に動かさない人が多いため、実は、足指や足の甲、そして足首まわりがこわばって、動きの悪い人がたくさんいます。
とくに女性は、ヒールの高い靴をはく機会が多いため、足首をあまり動かさずに歩きます。
それなのに、歩くことにあまり支障がないため、大半の人は気づいていないのです。
また、数年、もしくは数十年も前の、ねんざの影響で、足首の状態が悪い人が、思った以上にたくさんいます。
子どものころから今までに、ねんざを経験したことがない人は、ほとんどいないでしょう。
でも、よほど腫れたり痛みがあったりしない限り、「たかが、ねんざ」と、せいぜい湿布を貼るくらいですませてしまったのではないでしょうか。
そうして、きちんとケアすることが少ないため、曲がったまま固まってしまったり、腱や靭帯が伸びてしまったりしている人が、とても多いのです。
若いときのねんざが、5年後、10年後の健康に影響を及ぼすなんて、誰も考えてもみないでしょう。
でも、そのちょっとしたケガを放っておいたことが、何年も、何十年も経ったあとの、不調の気づかぬ一因となっているのです。
生理痛の原因が「足首」にある場合も
また最近では、生理痛を訴える女性が非常に多く、20~30代の女性のほとんどが、「生理痛がつらい」といいます。
理由はいろいろありますが、私は、足首も、大きな原因のひとつだと思っています。
足首まわりで血液が停滞すると、足が冷えます。
そして、滞って冷えた血液がじわじわと上半身に戻るとき、子宮を冷やしてしまうのです。
血液循環が鈍くなった子宮は、生理のとき、子宮内膜がスムーズにはがれず、痛みが発生します。
足首がこわばって冷え性になりがちな女性が増えていることと、生理痛を感じる人が増えていることは、決して無関係ではないのです。
あなたの体を支え、足の動きをサポートする足首には、思った以上に負担がかかっています。
気づいたときに、少しずつケアしてあげましょう。
病気がいやならわきの下をもみなさい
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