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病気がいやならわきの下をもみなさい

2019.06.26 公開 ポスト

「わきのリンパの詰まり」が突然死を招くことも朝井麗華

肩こり、頭痛、肌の衰え、自律神経失調症……。こんな不調や病気でお悩みではないでしょうか? でも、あきらめないでください! 経絡整体師、朝井麗華さんの『病気がいやならわきの下をもみなさい』によれば、「わきの下をもむ」だけで、みるみる身体がラクになるそう。簡単にできて、しかも即効性のあるセルフケア満載の本書から、一部を抜粋してお届けします。

*   *   *

「わきほぐし」で心臓を守ってあげよう

それまでなんの予兆もなく、元気に暮らしていた、働き盛りの人が、ある日突然、亡くなってしまう。

(写真:iStock.com/stevanovicigor)

そんな「突然死」の原因の半数以上が、心筋梗塞や心筋症などの、心疾患が原因といわれています。

また心疾患は、日本人の死因として、常に3位に入っている病気です。

心臓は、血液を全身に送り出すためのポンプ運動を、1日約10万回も行っています。この、収縮と拡張のリズムを繰り返す心臓の筋肉、心筋に酸素や栄養を供給しているのが、心臓をとりまく冠動脈です。

この冠動脈に動脈硬化が起こり、血液の通り道が狭くなったり、また、血栓ができて血管が詰まったりしてしまうと、心筋に酸素が届かなくなり、強い痛みとともに、発作が起こり、心臓の機能が急速に低下します。

こうした症状を、虚血性心疾患と呼び、心疾患の大部分を占めるのが、虚血性心疾患なのです。

この、虚血性心疾患の代表的な症状のひとつ、心筋梗塞になりやすい体質を見極める、ひとつの手段にわきの下の硬さがあります。

数年前に「腱鞘炎の人は心筋梗塞になりやすい」という論文が、学会で発表されたと聞きました。

腱鞘炎とは、筋肉の力を指先などに伝える腱と、腱を包む腱鞘の間に起きる炎症です。

パソコン作業の多い人の手首や、赤ちゃんを抱くお母さんのひじなど、使いすぎて筋肉に負担がかかるのが、大きな原因だといわれています。

腱鞘炎を起こしやすいということは、手やひじなどの筋肉がこわばりやすいということ。また、腱鞘炎になるほど筋肉を酷使している人は、連動する筋肉も、当然、筋膜の影響で硬くなっています。

しかも、この研究によると、隣接する、指先、手首、ひじ、腕、わき、肩、背中、胸などの、骨格筋だけではなく、なんと、一生、規則正しく働かなければならない心筋までこわばってしまい、心筋梗塞になりやすくなってしまうというのです。

「たかが腱鞘炎」と、甘くみていると、知らず知らずのうちに、心臓に重大な危機が忍び寄ってきます。

手先がこりやすい人は、たとえ腱鞘炎になっていなくても、使った筋肉と、心臓との中間地点である、わきをしっかりもみほぐすべきです。

そこで、筋肉のこわばりの連鎖を断ち切って、心臓をしっかり守ってあげましょう。

また、心臓と手先は、わきを通る経絡で密接に結びついています。

ですから、わきをもみほぐすことは、心臓だけでなく、手先のこわばりにもよい影響を与えるのです。

寝違えたときも「わきほぐし」が効く

「寝違えてしまって、首が動かない……」

そんなとき、無理して首を回したり、ストレッチしたりするのは、炎症を起こしている部分を刺激してしまい、悪化させることになりかねません。

寝違えをしやすい、朝起きるとしょっちゅう首が痛い、という人は、実は、枕や寝方、そして首そのものに問題があるのではなく、わきや肩まわりの筋肉がこわばっていて、首を引っぱっていることが多くあります。

試しに、「寝違えたな」と思ったら、次のことをやってみてください。

(1)わきもみ

痛いほうの首側のわきの下を、じっくりもみましょう。

(2)わきほぐし

(3)わきストレッチ

たったこれだけで、嘘のように、首が軽くなることがよくあります。

あなたがもし、わきをほぐして、すぐに首が動くようになったのであれば、今後、寝違えることがないよう、わきのケアを習慣にするとよいでしょう。

関連書籍

朝井麗華『病気がいやならわきの下をもみなさい』

99%の人は、わきのリンパが詰まっている。心筋梗塞、自律神経、肩こり、頭痛、肌の衰え……。簡単! 即効! 体の表と裏をつなぐ要をゆるめると、みるみる体がラクになる! わきの下は、健康になるうえでとても重要。ここがこり固まっていると、体の潜在能力は大幅にダウンしてしまいます。 本書では、「おっぱい番長」こと朝井麗華氏が自身のサロンで行っているテクニックを、自分でできるようにアレンジしたわきのほぐし方を紹介。これまで、ほとんどの人が「そこにあることは知っていても、とくにケアしなかった」わきの下。本書を参考に、しっかりと向き合って、体を根本からよくして、健康になろうとする力を最大限に高めてください。

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病気がいやならわきの下をもみなさい

99%の人は、わきのリンパが詰まっている。心筋梗塞、自律神経、肩こり、頭痛、肌の衰え……。簡単! 即効! 体の表と裏をつなぐ要をゆるめると、みるみる体がラクになる!

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朝井麗華

1979年生まれ。美容家・経絡整体師。臨床検査業界を経て、夫の闘病をきっかけに東洋医学や本当の健康について追求し始める。アロマセラピーや東洋医学、中国整体「推拿(すいな)」の素晴らしさに目覚め、「気*Reika」をオープン。卓越した技術と理論が口コミで広がり、日本一予約のとれないサロンとして人気に。タレント、モデル、美容業界関係者などに施術を行う傍ら、テレビ、雑誌、ウェブなどのメディアでも活躍。

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