京都のお寺の副住職で、コラムニスト・編集者としても活躍中の稲田ズイキさん。そんな僧侶が、なんと「家出する」と宣言。この連載は、「僧侶」に虚無を、「寺」に閉塞感をおぼえた27歳の若い僧侶が、お寺を飛び出し、他人の家をわたり歩き、人から助けられる生活の中で、一人の人間として修行していく様子をほぼリアルタイムに記録していくというものです。気になった人はどうか、稲田さんをお家に泊めてあげてください。
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家出生活、50日目。今は長崎県から東京へ向かう飛行機の中でこの原稿を書いています。
そうです。ついに出家家出坊主、九州に上陸しているのですよ! たった3日間の九州旅なのですが、フォロワーさんに博多を案内してもらったり、エンタメショーの舞台に立ったり(?)、濃いめの毎日を過ごしています(カオスすぎるので九州での出来事は後にまとめます)。
で、人に会って何をしているのかというと、ず~~~っとお話ししているんです。
宿泊した家々で、朝も昼も、時には夜中3時まで話し込んでいます。
もともと僕は原稿を夜中に書く習性の動物だったので、仕事が進まないったらありゃしない! そりゃ、毎週連載が隔週連載になったりするよね(煩悩)。
ということで、更新ができなかった分、かなり遡ってしまうのですが、ここ3週間前くらいの話です。振り返るべきことが多すぎて一回でまとめられないので、徐々に小分けして出していきますね。
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僧侶、家出する。
若手僧侶がお寺や僧侶のあり方に疑問を持ち、「家出」した!
さまざまな人に出会うこと、それ自体が修行となると信じ、今日も彼は街をさまよう。
(アイコン写真撮影:オガワリナ)