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トランプ時代の地政学

2019.08.06 公開 ポスト

厳しい対日要求。トランプ流「ディール」は安倍流「隠蔽」で乗り切れるのか?杉本宏

再選を目指しオハイオ州で開かれた大規模支持者集会(8月2日 トランプ氏のTwitterより)

参院選で与党が過半数を獲得したにもかかわらず、安倍晋三首相の心が晴れることはないだろう。

8月以降、再選を目ざしてなりふり構わないトランプ大統領が、日米安保と貿易や海洋の安全問題などをリンクして激しい圧力をかけてくるという見方が永田町では支配的だ。首相は、太平洋の向こう側から吹き付ける「逆風」をどうかわすのか。下手をすれば、日米同盟の絆はほつれてしまう。

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杉本宏『ターゲテッド・キリング』

「対テロ戦争」という果てしない戦争が世界を覆う中、標的殺害(ターゲテッド・キリング)という非公然攻撃を米国は展開している。一種の「闇討ち」は、効率的ではあるが、米国政府に様々な法的・倫理的なジレンマを突きつける。米首脳たちの内紛と懊悩を通じ、21世紀の正義と戦争の行方を追う。

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トランプ時代の地政学

「世界の警察官を辞める」だけでは収まらず、いまや世界秩序の攪乱要因になりつつあるトランプ大統領のアメリカ。海外取材経験の豊富なジャーナリストであり、国際政治研究も続ける著者がトランプ大統領・アメリカの本音を読み解き、日本とのかかわりを考察する。

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杉本宏

ジャーナリスト。慶應義塾大学大学院修士課程修了。マサチューセッツ工科大(MIT)政治学部博士課程単位取得退学。防衛大学校非常勤講師を経て、朝日新聞社入社。政治部、外報部などを経て、ロサンゼルス、アトランタ、ワシントンに赴任。記者としての取材活動のかたわら、国際政治研究も続ける。著書に『ターゲテッド・キリング――標的殺害とアメリカの苦悩』(現代書館)がある。

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