バレエをしていると、それまでの生活では気づかなかった身体の癖や歪みに気づくようになります。私の場合は股関節の動きにかなり左右差があります。右は位置は良いけど動きづらく、左はよく動くけれど、その分正しい位置からずれやすい。そういう悩みをクマちゃん先生に話していたところ、いただいたひと言。
「眠る右脚、暴れる左脚、ゆうてな」
昨夏、世界バレエフェスティバルを観に行くというクマちゃん先生にその理由を尋ねると、
「ときどきちゃんとしたプロ中のプロのやつを見て、頭をリセットしとかんとな」
とのお返事。確かに、大人バレリーナをたくさん見ていると、正解が何かわからなくなるというのも頷けます。
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大人バレエの世界
いくつになっても憧れる華やかなバレエの世界。アラフォーからバレエを始めた著者による、楽しく、たくましく、哀しくもおかしい“大人バレリーナ”の日常。
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