8月22日に発売になったスタイリスト・山本あきこさんの新刊『これまでの服が似合わなくなったら。~「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!~』は、「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と悩む方必読! 1万人以上の女性を変身させてきたスタイリスト・山本さんによる、大人女性の魅力を底上げするファッション術が満載の1冊です。本書から、今すぐ使えるおしゃれテクニックを抜粋してご紹介します!
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コーディネートは5つのパートで考える
突然ですが、みなさんは、コーディネートの要かなめは何だと思いますか?
多くの人は、トップスとボトムスの2つがコーディネートの軸になると考えているのではないでしょうか。でも、実は、コーディネートは5つのパートの組み合わせで考えるのが正解です。
この5つとは、
(1)上半身(トップス)
(2)下半身(ボトムス)
(3)頭~首まわり(髪、帽子、メイク、めがね、ネックレス、ピアスなど)
(4)手元まわり(ブレスレット、指輪、ネイル、時計、バッグ、ベルトなど)
(5)足元まわり(靴、ペディキュア、靴下、タイツ、アンクレットなど)
です。しかも、この5つは、どれも20パーセントずつ影響力を持っていると思ってください。
トップスとボトムスはアクセなどに比べて面積が大きいですが、それでも影響力は20パーセントずつ。靴の面積は小さいかもしれませんが、それでも20パーセントの影響力があります。
まったく同じトップスとボトムスでも、スニーカーをパンプスに変えると、その印象はがらっと変わります。手首に指輪やブレスレットを投入するだけでも、やはりその印象は変わります。おしゃれな人は、バッグを頻繁に変えています。
同じような服を着ているのになぜかセンスよく見える人は、(1)トップスと(2)ボトムスだけではなく、この(3)、(4)、(5)をきちんと意識しています。逆に言うと、新しいトップスやボトムスを買い足さなくても、この(3)、(4)、(5)を意識すれば、一気におしゃれ度が上がっていきます。
先ほど髪が重要だといった理由も、もう、おわかりですよね。髪を変えると(3)の印象が大きく変わるからです。
金属の照りはレフ板効果
話を「照り」に戻します。
アクセサリーは、もっとも簡単に「照り」を足すことができるアイテムです。
ネックレスやピアス、指輪などを「小物」と呼ぶことがあるように、アクセサリーのサイズは小さい。でも、先ほどの「コーディネートは5つのパート」で考えると、この「小物」たちは、なかなかの存在感を放ちます。「小物」どころではなく、「大物」と言ってしまっていいくらい。
とくに、大人の女性に取り入れたい「照り」の視点で考えると、アクセサリーほど手っ取り早く照りを補充してくれるアイテムはありません。
アクセサリーの輝きには、天然のレフ板効果があります。もしこれまでアクセサリーをつける習慣がなかった人は、ぜひ取り入れてみてください。びっくりするくらい顔色がよく見えたり、肌がツヤっぽく見えたりします。
基本ベースはゴールド
アクセサリーの色味は、大きくゴールド系とシルバー系に分けられます。
大人の女性におすすめなのは、断然ゴールド。小さくても華やかさが出ることと、黄色味の強い日本人の肌と相性がいいのがその理由です。男性があまり身につけない色なので、そこはかとなく女性らしさが醸し出されるところもゴールドの特徴です。もし、これからアクセサリーを買い足すのであれば、ベースはゴールドで揃えるといいでしょう。
照りを足すためのアクセサリーは、ジュエリーショップで売っているような高価なものを買う必要はありません。おすすめは普段よく行くファッションブランドで扱っているものを買うことです。ファッションブランドで扱っているアクセサリーは、そのブランドの服と相性のいいものがセレクトされています。お値段もほどよく、手持ちの服とも合わせやすいはずです。
ファストファッションで買うのもおすすめです。GUやH&Mは、1000円以下で可愛いアクセが手に入ります。
大人の女性におすすめなのは、まずは耳元に大ぶりなピアスやイヤリングを合わせること。とくにショートヘアやボブの人は、大きめのものをしていると、それだけでおしゃれ上級者に見えます。大ぶりのものに抵抗があるなら、フープ型のピアスかイヤリングがいいですよ。空間があいているので、プレート型のものほど派手に見えませんし、3~5センチくらいの直径のものであればほどよく存在感があっておすすめです。
次はネックレスについて。大人の女性の綺麗な鎖骨の上に華奢なゴールドのネックレスがのると、それは、もう最高! 胸元のネックレスがレフ板となり、顔映りがパッと明るくなります。基本はプチプラでも充分なのですが、本物のダイヤのプチネックレスなどを、さらりとつけるのも大人ならではのカッコよさですよね。
一方、シルバーには、シルバーのよさがあります。
まず、凜りんとしたブレない印象になります。少し男性的な雰囲気を足したいときや、強さやパワフルさを表現したいときは、シルバーの出番です。シルバーは華奢なものは目立ちにくいので、比較的大ぶりで存在感があるものを選ぶといいでしょう。
ちょっと今日は色気度数が高いかなと思うときは、ゴールドアクセではなく、シルバーアクセを合わせると、ほどよく引き算されカジュアルダウンできます。
高いものである必要はありません。ネックレス、ピアス、ブレスレットの3点をシルバーで持っておくと、何かと役に立ちますよ。
これまでの服が似合わなくなったら
「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、"自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!
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