朝井リョウさんの最新刊を10⽉10⽇(⽊)に刊⾏いたします。
累計69万部突破の鮮烈なデビュー作『桐島、部活やめるってよ』、82万部突破の直⽊賞受賞作『何者』、発売即⼤重版の27万部突破『世にも奇妙な君物語』など次々とヒット作品を送り出す著者の最新作。
『どうしても生きてる』朝井リョウ
カバー写真は、都市の⾵景、若者の裸体、⼯業都市・川崎で暮らす⼈々のポートレイトなど意欲作を次々と発表している気鋭のアーティスト・細倉真⼸さんの作品です。美しく、切実で、孤独なのに孤⾼の存在感が、本書の本質を表してくれています。
本作の刊⾏にあたり映画監督・プロデューサーの是枝裕和さんからも、推薦⽂を頂戴しております。
「確かにあの時私たちはこんな絶望と幸せの⼿前で⽣きていた。⽣きざるを得なかった。⼗年後に『どうしても⽣きてる』を読み返しながらきっと私はそう思うに違いない」
現代の声なき声を掬い取り、ほのかな光を灯す⾄⾼の傑作が誕⽣しました。
内容紹介
いつだって少しだけ死にたくて、
いつだって少しだけ⽣きていたい。
⼈との関係に疲れた時、傷つく⾃分がいけないのかなと思った時、ちょっとだけ死にたいような気持ちになった時、
本をひらけばそこに⼼に寄り添うフレーズがある。
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死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。⼼は答え合わせなどできない。
「健やかな論理」
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家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって⽴てば、⽣きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。
「流転」
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あなたが⾒下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。
「七分⼆⼗四秒めへ」
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社会は変わるべきだけど、今の⽣活は変えられない。だから考えることをやめました。
「⾵が吹いたとて」
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尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。
「そんなの痛いに決まってる」
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性別、容姿、家庭環境。⽣まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。
「籤」
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また今回、刊⾏前からSNS上に、書籍の中からセレクトした⾔葉たちを投稿しています。
Twitterでは、「いいね」、RTなどじわじわと反響を呼んでいます。
Instagramでは、若⼿カメラマン野⼝⽺さんに作品をご提供いただき、⽇常の⾵景と作中の⾔葉を組み合わせた投稿をしています。
オーディオブック制作決定!
今回、本作の刊⾏に合わせ『どうしても⽣きてる』のオーディオブック制作が決定いたしました。
オーディオブックは、作品をプロのナレーターの方々により読み上げ、その音声を聞いて楽しむ「耳からする読書」として、ここ数年世の中へ浸透し始めています。
電車や車での移動時間、家事や運動中など、通常の読書とは違ったタイミング、体験として読者のみなさまに楽しんでいただけるオーディオブック、こちらの配信開始は本作の刊⾏⽇と同⽇の10⽉10⽇(⽊)を予定しており、鋭意制作中です。
この機会にぜひご体験ください。