生き方
『その女、ジルバ』『傘寿まり子』『大家さんと僕』『夕暮れへ』『メタモルフォーゼの縁側』。いずれもここ1~2年で話題になったマンガの題名ですが、共通点は何か?
それは、老人が主人公だということです。これらの秀作は、少子高齢化社会・日本の現実を反映しています。そこに、マンガというメディアの特質、世界の現実を反映する鏡としての鋭敏な機能を見出すことができます。
もうひとつ、これら高齢化社会を反映するマンガの特徴として、主人公は女性ばかりで、男の老人がほとんど出てこないことが挙げられます。端的にいって、男には、マンガの題材になるような、老人としての新たな人生の可能性が見えてこないということでしょうか。
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