サンドイッチパーティをしよう! となった。開催地は実家である。ようは親族の集まりなのだが、パーティと名づけるとなにやら楽しげである。
わたしが作ると手を挙げたものの、さて、ナニサンドイッチがよいのだろう?
ざっくりと具材は買った。形状を決めねばならぬ。三角にするか、四角にするか。作り始めてみればしゃれた感じにするのは意外に難しい。ランチタイムはせまっている。母はお茶しに行ってしまった。わたしひとりで大丈夫と言ってしまったことを後悔してももう遅い。
こうなったらオープンサンドだ。花見に持っていくわけではないのだし、切った食パンを皿に並べ、ツナサラダ、タマゴサラダ、コールスローサラダ、具材をちょんちょんとのせればよいではないか。
完成する。見た目もギリギリパーティ風だ。
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前進する日もしない日も
仕事の打ち合わせ中、まったく違うことを考えてしまう。ひとり旅に出ても、相変わらず誰とも触れ合わない。無地の傘が欲しいのに、チェックの傘を買ってくる。〈やれやれ〉な大人に仕上がってきたけれど、人生について考えない日はない。そんな日々のアレコレ。
編集部からのお知らせ
「前進する日もしない日も」は2022年4月にリニューアルしてスタートします。どうぞご期待ください!