スタイリスト・山本あきこさんの新刊『これまでの服が似合わなくなったら。~「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!~』は、「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と悩む方必読! 1万人以上の女性を変身させてきたスタイリスト・山本さんによる、大人女性の魅力を底上げするファッション術が満載の1冊です。本書から、今すぐ使えるおしゃれテクニックを抜粋してご紹介します!
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大人の女性こそ、色で遊ぼう!
私たちは大人になればなるほど、「自分に似合う色」と「似合わない色」を即座に判断してしまいます。するとどういうことが起こるかというと、似たような色の服ばかり買ってしまうというマンネリループにハマります。
コーディネートのほとんどがベーシックカラー、つまり、黒、白、ベージュ、グレー、ネイビーだけで占められているという人も少なくありません。こうなってくると、なかなかおしゃれに幅が出ません。
私は、大人の女性ほど、もっと色を楽しんでほしいなと思います。
くすみがちな肌も、服に明るい色を入れることで、ぱっと華やいで見えます。また、20代の頃には似合わないと思っていた色が、大人だからこそ、洗練された雰囲気で着こなせることもあります。
この章では、大人女性が知っておきたい、色のパワーをお伝えしていきます。
「似合わない色」なんて、ありません
お客様とお話ししていると「私はピンクが着られないんです」とか、「ベージュが似合わないんですよ」などという言葉をよく聞きます。中には、「本当は明るい色が好きなんですが、パーソナルカラー診断で、明るい色を身につけないほうがいいと言われたので……」とおっしゃる方もいます。
でも、心配しないでください。どんな肌色の人でも、「絶対に似合わない色」というものはありません。
もちろん、カラー診断や、肌の色との相性を知ることに意味がないとは思いません。自分に似合う色を知っていることは自信にもつながるので、いいことだと思います。ただ、カラー診断は基本的に顔の肌色や目の色に合わせてするものがほとんどですが、ファッションは全身で表現するものです。似合わないと言われる色でも、顔から離せば大丈夫。「ピンクはダメ」「ベージュは無理」とあきらめないで、顔と離れた場所で取り入れたり、小物で取り入れたりして、全身で帳尻を合わせることを考えましょう。
肌に合う色にとらわれすぎると、同じような色の服ばかり着るようになるので、コーディネートがマンネリになってきます。パーソナルカラーは、基本的には一生変わりませんから、それにしばられすぎてしまうと、一生同じような色の服で生活するようになってしまいます。せっかくいろんな色のおしゃれを楽しめる可能性があるのに、それはもったいないと思ってしまいます。
今こそ、これまで着てこなかった色にチャレンジしてみましょう。色には、大人の女性の新しい扉を開いてくれる、無限の可能性があります。
これまでの服が似合わなくなったら
「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、"自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!
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