スタイリスト・山本あきこさんの新刊『これまでの服が似合わなくなったら。~「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!~』は、「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と悩む方必読! 1万人以上の女性を変身させてきたスタイリスト・山本さんによる、大人女性の魅力を底上げするファッション術が満載の1冊です。本書から、今すぐ使えるおしゃれテクニックを抜粋してご紹介します!
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色は小物からスタートする
昨年私のレッスンを受けてくれたRさんは30代後半の女性。服は大量にあるのに、どれもうまく着こなせないと相談してくれました。
Rさんの手持ちアイテムを確認すると、色ものがほとんどありません。彼女は「色ものを着るのは難しいと思っていた」と言うのですが、ベーシックカラーだけで毎日違った雰囲気にコーディネートするほうが、色を使うより何倍も難しいもの。どれだけ服がたくさんあっても、ベーシックカラーだけでは、代わりばえしなくなります。Rさんに聞くと「今まであまり明るい色を着たことがなくて恥ずかしい」「会社で外回りだから色ものを着るのを躊躇する」「派手な色を着ると顔が負けちゃう」という3つの理由で、色ものを避けていたそう。
彼女の悩みは、色とうまく付き合えない大人女性の“3大あるある”なので、ここでこの解決策をお伝えします。
まず、最初の悩みから解決しましょう。明るい色に抵抗がある人は、いきなりトップスで取り入れず、スカーフやカラーパンプス、小さいサイズのバッグで色を取り入れていきましょう。まずは、色自体に自分自身を慣らしていきます。
たとえば足元にさし色を入れるだけで、いきなりおしゃれっぽく見えます。まずはこれまでのコーディネートの1カ所をカラー小物に変え、徐々に面積の大きなアイテムに挑戦しましょう。Rさんもまず、スカーフとカラーパンプスを買って、色に慣れるようにしました。
次の「オフィスで人の目線が気になる」問題は、「きちんとアイテムに守ってもらう」作戦で対応します。具体的には、王道ジャケットやきれいめヒール靴、かっちりバッグのような、普段着慣れているアイテムに守ってもらいましょう。
よほど服装に厳しいところでないかぎり、カラートップスの上からかっちりした印象のベーシックカラーのジャケットを羽織れば、問題ありません。彼女も「オフィスに色ものを着ていったら、全然問題なくて拍子抜けしました」と、どんどん色を楽しんでいくようになりました。
仕事の都合でスーツやジャケットがマストの女性には、彼女のように「気づけば会社で浮かない暗い色の服ばかり集まってしまった」という人が多いです。そういったベーシックな服も、色ものを投入すれば生き生きとよみがえります。
最後の「派手な色を着ると顔が負けちゃう」悩みも、多くの女性から聞きます。ここに必要なのも、全身5パートでの帳尻合わせ。顔が薄い人は、色ものを着るときはアイライナーをしっかり引いたり、口紅をしっかり塗ったりして、メイクのテンションを服に合わせましょう。
逆に派手顔なので、ぱっきりした色は似合うけれど、パステルカラーは苦手という人もいます。こういう人は、メイクを控えめにしてみるとなじみやすくなります。
もうひとつ。派手顔の人が原色を着るときは、そのままだと色気が出すぎるので、第1章で紹介したメンズライクな品アイテムを使って、色気を引き算するとバランスがよくなります。
春夏&秋冬、それぞれに使える色
春夏に使える色は、先ほど紹介したようなクリアカラーや、パステルカラーなどの「軽い」色。にごりのない色味なので、爽やかな印象になります。最初は小物から取り入れ、徐々に大きな面積のものにトライしていきましょう。
一方、秋冬に多いのは赤やマスタードイエロー、テラコッタなどの暖色系。茶色やベージュとの相性がいいです。バイオレットや深緑も、秋冬に映える色。いずれにしても色が「深い」色になっていきます。
流行の色は毎年変わります。ネットで「トレンドカラー」と検索するだけで、今どんな色が流行っているかわかります。その年、1着でも1足でもいいからトレンドカラーを取り入れたアイテムを買って合わせてみたら、それだけで手持ちの服が「今年の顔」になるのでおすすめです!
これまでの服が似合わなくなったら
「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、"自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!
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