人気占い師、真木あかりさんが、読者の恋愛相談にお答えします。
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(恋愛相談)
近々1年強付き合った人と結婚する予定です。ただ、2年ほど前に、お互い気になってはいたけど相手が海外に行くことになり、タイミングが合わずお付き合いに至らなかった忘れられない人がいます。
最近その人は帰国していて、連絡先も知っていますが、好きというわけではなくただ忘れられないだけで、今更連絡を取ろうとは思いません。(連絡をとって自発的にコンタクトをとるのではなく、どこかでばったり遭遇できたらいいな、とは正直思っています)
忘れられないというより、執着に近いのかもしれません。
こういう思いはどうしたら浄化されるものなのでしょうか? 時間が解決してくれるのを待つしかないのでしょうか。
今お付き合いしている彼氏に対しては何の不満も持っていません。何かお知恵を拝借できればと思います。
(akamalさん・いて座)
(答え)
akamalさん、こんにちは。
まずはご結婚、おめでとうございます。いて座の方にとっては、2019年は門出として素晴らしい時期にあたっていますから、ぜひ彼と素敵な生活を築いていっていただけたらと思います。そのためにも、整理がついているようでふと記憶に蘇ってくる彼とのこと、もう少しだけ本心と折り合いをつけておけるといいですね。
矢は、飛んでいるときが最も生き生きとしている
その人のことが気になってはいるけれど、将来を約束したパートナーはいるし、十分に幸せである。自分から連絡するほどの思いはなく、偶然会えたらと思っている。
気になることがあったら臆すことなくどんどん飛び込んでいくいて座の人にしては意外なほど消極的なのですが、私は執着とは違うものを感じています。決着がつかない状態というのは、いて座にとっては「生きていると思える瞬間」のひとつなのです。
記憶のなかで今も息づいている思い出は、精神の自由を約束されています。そこには可能性への尽きぬ期待があり、誰にも束縛されない自由な世界です。ここが大事です。いて座の象徴である「矢」は、矢筒のなかにあるときよりも的にあるときよりも、飛んでいる姿が一番美しく見えます。それと同じように、何かの途中で、決着がついていない状態こそが、いて座が「生きている」と思える瞬間でもあるのです。たとえ「モヤモヤ」や「身がよじれるような悲しみ」として知覚されるとしても、いて座はそこに生きる意義を見出します。限界に対してはいささか拍子抜けするほど現実的であるのに対し、精神はどこまでも自由であることを望む。そんな二面性はいて座のモデルである、半人半獣のケイローンの姿にも象徴されているように思います。
だからこそ、自分から積極的に決着をつけることまでは気が進みませんし、「偶然会えたら」という想像もまた飛んでいく矢そのものなのです。結婚をする以上、はっきりと思いを浄化させるべきだと思いつつもできない。その裏側にあるのは、こうした意識の流れなんですね。執着だなんて、怖いワードで決めつける必要までは、ないのではないでしょうか。
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