秋の福岡へ。二泊三日の旅である。
ぎりぎりに決めたので飛行機の早割もなく、旅行代理店で見つけたホテル付き新幹線往復プランを利用することにしてみた。なんと往復10時間! 乗り遅れると使えなくなる時間厳守のチケットだ。とはいえ、グリーン車が利用できるし飛行機よりうんと安い。お弁当やおやつを食べたり、積読になっていた本を読んだり。たまにはこういう旅もよかろう。
単行本を2冊読み、博多に到着したのは午後3時前。
博多と名古屋はちょっと似ている気がする。駅前の広々とした広場とか、地下の通路の感じとか。駅近くのホテルにひとまず荷物を置き、すぐに駅に戻る。
取りあえず、なんかちょっと食べたい。回転寿司屋に入ってみた。店内はガラガラなのに、なぜかおじいさんの隣りに案内され、それはまぁいいとしても、おじいさん、爪楊枝でシーシーやっているのだった。しかもずーっとやってる。爪楊枝シーシーの横で食べる新鮮なお寿司……。なるべく視界に入れないよう二皿食べ終えたところでおじいさんは帰っていった。テーブルを見ると20皿くらい積んであり感心する。
地下鉄に乗り箱崎へ。ブックスキューブリックという本屋さんで「本としあわせしりとり展」という益田ミリの展示をしてくださっているので見に行く。
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前進する日もしない日も
仕事の打ち合わせ中、まったく違うことを考えてしまう。ひとり旅に出ても、相変わらず誰とも触れ合わない。無地の傘が欲しいのに、チェックの傘を買ってくる。〈やれやれ〉な大人に仕上がってきたけれど、人生について考えない日はない。そんな日々のアレコレ。
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