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朝日新聞記者の将棋の日々

2019.11.19 公開 ポスト

木村一基王位に続く快挙達成!新人王初優勝を果たした高野智史四段――師匠との我慢強く着実な歩み村瀬信也(朝日新聞 将棋担当記者)

第50期新人王戦決勝三番勝負は、増田康宏六段の3度目の優勝になるか、高野智史四段の初優勝になるか注目が集まった。(村瀬信也撮影)

ホテルの自室に戻った高野智史四段は、胸の高鳴りをおさえながらスマートフォンを手にした。

9月26日。師匠が初タイトル獲得まで「あと1勝」に迫った王位戦七番勝負は、第7局の2日目を迎えていた。大阪で対局だった高野は、まだその結果を知らない。

画面に表示された封じ手の局面から、1手ずつ手を進めていく。師匠はタイトルを獲得できたのか――。その時、知人からラインの通知が入った。「師匠、おめでとうございます」。「木村一基王位」の誕生を知った瞬間だった。

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藤井聡太、渡辺明、豊島将之、羽生善治…… トップ棋士21名の知られざる真の姿を徹底取材! ! 史上最年少で四冠となった藤井聡太をはじめとする棋士たちは、なぜ命を削りながらもなお戦い続けるのか――。 「幻冬舎plus」の人気連載『朝日新聞記者の将棋の日々』に大幅加筆をし、書き下ろしを加えてついに書籍化。 藤井聡太の登場から激動の5年間、数多くの戦いを最も間近で見てきた将棋記者・村瀬信也が、棋士たちの胸に秘める闘志や信念に迫ったノンフィクション。

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朝日新聞記者の将棋の日々

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村瀬信也 朝日新聞 将棋担当記者

1980年東京都生まれ。早稲田大学将棋部で腕を磨き、2000年の学生名人戦でベスト16に。2003年、朝日新聞社に入社。2008年に文化グループ員になり、2011年から将棋の専属担当に。大阪勤務を経て、2016年、東京本社文化くらし報道部員になり、将棋を担当。名人戦や順位戦、朝日杯将棋オープン戦を中心に取材。共著に『大志 藤井聡太のいる時代』(朝日新聞出版)がある。

Twitter:@murase_yodan

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