もうめんどくさいからここではっきりさせておきたい。
あの世界一マズい飴と言われているサルミアッキをフィンランド人は本当に食べるのか、という問題についてだ。
サルミアッキ、もしくはリコリスについてはフィンランド在住者として腐るほど質問されるしその度にフィンランドの文化を正しく理解してもらおうと丁寧に答えようとしているのだけれど、移住して4年、ちょっともう飽きてきてしまった。
一応説明しておくと、サルミアッキというのは黒くて、石っころみたいな形状をしている飴である。塩化アンモニウムと甘草エキスのカンゾウが使われているため、ちょっとしょっぱくてほんのりアンモニウム臭という独特な味がする。それゆえ、日本のバラエティ番組などで罰ゲームとして使われるかわいそうな存在だ。飴ほど硬くなく、噛むとグニャリとしている。
対してリコリスは同じくカンゾウが使われた甘いバージョンで、イチゴ味だとかブルーベリー味だとかレモン味だとか、バリエーションはたくさんある、けれどまあやはりマズいで有名だ。こちらはフィンランドだけではなく、北欧諸国、それからオランダなんかでも食べられている。
どちらも色は黒く、時にはフルーツの色をイメージした鮮やかな食紅が使われているので、毒々しい見た目をしている。なんというか、どう見ても体に悪そう。
一番多い質問は「本当に現地の人はおいしいと思って食べているのか?」だ。
フィンランド人は本当に世界一マズい飴を食べるのか
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
フィンランドで暮らしてみた
気づけばフィンランド人と結婚して、ヘルシンキに暮らしてた! しかも子どもまで産んだ!
日本人の大好きな「かわいい北欧」。でも、その実態は?
暮らしてみて初めてわかった、フィンランドのちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、意外な一面。
ゆるゆるまったり、マイペースにご紹介。
- バックナンバー
-
- 住めば都かフィンランド
- 外から見たらここが面白いよ、ジャパン
- フィンランドの「サ道」はゆるゆるがいい
- とにかく終わってほしかったハロウィン
- フィンランドの「牛離れ」問題
- きのこのためならえんやこら
- 人を信用しているからズッキーニもすくすく...
- 治安がいい国は「無人販売」がいいね
- マンネリ化するフィンランドの三大メニュー
- 行列や予約に無縁な「立ち寄り」博物館と美...
- フィンランドの推し活事情
- 推しがヘルシンキに帰ってきたらオタクはど...
- 短い夏をとことん長く楽しむフィンランド人
- 「明るいけれど夜」子供にそれは難しい
- フィンランドで泳ぐ、歩く、そしてまた泳ぐ
- フィンランドの野ウサギはカンガルーに似て...
- イースターに続出する「持続不可能なおもち...
- 爽やかな物乞いたちとチョコおばさん
- 幸福に「見える」国は実は幸福に「興味なし...
- あんまり盛り上がらない「女性の日」
- もっと見る