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月が綺麗ですね 綾の倫敦日記

2019.12.03 公開 ポスト

独身者を差別するイギリスの「パートナー文化」鈴木綾

季節が巡り、またクリスマスの季節になった。クリマスツリー、心を温めるイルミネーション、雪だるま、クリスマス・ラテ、そして会社のクリスマス・パーティー。

会社の社長は毎年12月に自分の家で「ホリデー・パーティー」をする。世の中キリスト教徒ばかりではないので私たちは、クリスマス・パーテイーじゃなくて「ホリデー・パーテイー」。

さて、社長の家はおもてなしをするためにできた家で、ビリヤード台もホームシアターも広いお庭もある。ハリウッド映画に出てくるようなすごい豪邸。社長の豪邸をみんなは「○○○」と呼ぶ。日本語に訳したら「蘭(らん)」みたいな感じの名前になる。みんなが集まって議論に花を咲かせる場所、を意味する。
  
社長の電子カレンダーを見れば(小さな会社だから社員全員のグーグルカレンダーを確認できる)、「宴会・蘭」と書いてある。

華麗な名前がつけられている家でパーティーするのには全く抵抗がないけど、一点不満がある。 

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月が綺麗ですね 綾の倫敦日記

イギリスに住む30代女性が向き合う社会の矛盾と現実。そして幸福について。

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鈴木綾

1988年生まれ。6年間東京で外資企業に勤務し、MBAを取得。ロンドンの投資会社勤務を経て、現在はロンドンのスタートアップ企業に勤務。2017〜2018年までハフポスト・ジャパンに「これでいいの20代」を連載。日常生活の中で感じている幸せ、悩みや違和感について日々エッセイを執筆。日本語で書いているけど、日本人ではない。

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