長野県の諏訪大社を参拝して、勝負に勝つぞ！桂竹千代（落語家）

新年あけましておめでとうございます！ところで、初詣にはもう行きましたか？
初詣には、毎年なんとな～く行ってる人が多いかもしれませんが、神様のことを知ってからいくのと、知らずにいくのでは、ご利益も違います！
落語家・桂竹千代さん著『落語ＤＥ古事記』より、今回は、勝負に挑む人にご利益のある神様をご紹介します。
新年早々、勝負をかけていきましょう！

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「第十九話 能力者タケミカヅチ」より

勝負事に強い神様を参拝して、勝負に勝とう！

続いてタケミカヅチは、オオクニヌシの次なる息子である建御名方神（タケミナカタノカミ。以下、タケミナカタ）の意見を聞くことになります。

そうこうしているうちに、千人の力でようやく動かせる岩を手にもって遊びながら、タケミナカタがやってきました（これは強そうだぞ）。

タケミカヅチ「おーい！　お前か、タケミナカタってのは。おれと似た名前してんじゃねーよ！　この国よこせや！」

タケミナカタ「何だチミは！（志村風）お前なんかにこの国を渡すか！　おれの力、なめんなよ。勝負だ！」

これが日本初の力比べ、相撲（すもう）の発祥と言われております。

タケミカヅチがタケミナカタの頭をビール瓶びんで殴り、タケミナカタは頭をホチキスで縫って……ではなく！

タケミナカタがタケミカヅチの手を掴むと、その手が氷の柱に変化します。

タケミナカタ「冷たっ！　何だこりゃ！　もしかして悪魔の実の能力者か！？（ヒエヒエの実かな。Ⓒワンピース）」

タケミカヅチ「驚くのはまだ早いぜ」

今度はタケミカヅチの手が剣に変化します。

タケミナカタ「えー！？　ヒエヒエの実かと思ったらスパスパの実か！？（Ⓒワンピース）」

タケミカヅチ「覚悟しろぉ！」

タケミカヅチの手刀（マジの剣だけど）が、タケミナカタを襲う！

今度はタケミカヅチがタケミナカタの手を掴み、思いっきり握ります。

タケミナカタ「うう……痛い！　くそっ！　おれの手も剣に、なれー！！」

……ならない！

そりゃ気合いだけで手が剣になるもんか！

子どもの頃はみんながみんな、手からカメハメ波出ろと願ったけど、出ないもん！

タケミナカタ「くそー！　おれに覇気があれば……（もうワンピースから離れろって）」

タケミナカタの手は握り潰され、体を投げ飛ばされます（千人の力もってるのに！）。

タケミナカタ「こいつはマジヤベー！！　歯が立ちましぇん！　こうなりゃ……逃げるが勝ちやー」

タケミナカタ逃げる！

タケミカヅチ追う！

長野県の諏訪湖（すわこ）の方まで逃げていきます（島根から長野って、めっちゃ逃げたな）。

タケミナカタ「もう勘弁してくださーい！　許してください！　もうこの土地から一歩も出ませんからー！！　もちろんこの国は差し上げますので」

さっきまでの勢いはどこへやら。

こうして、タケミカヅチが勝利します。

タケミナカタは、この地に留まることになりました。

そんなわけでタケミナカタは、長野県の諏訪大社にまつられています。諏訪大社は、「御柱祭（おんばしらまつり）」という日本三大奇祭で有名です（でっかい柱に乗って坂を下ったり、死者も出るくらい危険なお祭り）。

タケミカヅチには負けてしまったけど、力が強いので、勝負事にご利益がある神様です。

ちなみにタケミナカタは、タケミカヅチに最後に一言だけ謝ったそうです。

タケミナカタ「諏訪だけに、スワン！」

そしたらまた投げ飛ばされたそうです（ウソです）。

 

～ここから先は本書でお楽しみください！桂竹千代著『落語DE古事記』～

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「御柱祭（おんばしらまつり）」で有名な長野県の諏訪大社。
たしかに、御柱祭りでは、筋肉隆々の男性たちが大活躍していますが、勝負事にご利益のある神様が祀られているのですね！　今年勝負をかけたい方は、諏訪神社へ。

さて、次回紹介するのは、交通安全の神様です。