「Mee Too」「Ku Too」……。2019年は女性たちが声をあげる年でもありました。自分の暮らしの中での「フェミニズム」にまつわる問題、意識に気づかせてくれる人気記事ベスト5は納得のラインナップです。いろんなハラスメントは社会や男性の中にあるだけでなく、女性自身の意識の中にも孕んでいるとも気づく記事にハッとします。
1位 「おっぱい大きいねー!」と言った彼にこのJJコラムの感想を聞かせてほしい/アルテイシア
女性のみなさん。セクハラにあったとかなかったとか話すときに、「私おばさんだから」とか「私おっぱいおっきくないし」なんて笑い飛ばしてしまう時ありませんか。「セクハラを受けるに値しない私」なんてことを自分で言ってしまう時に、アルテイシアさんが指摘されている「無料キャバクラ化」した世界にどっぷり浸かっているのだと気づきたい。若い女子がセクハラされて困ってる時に「これくらい私は耐えた」と心で思ってしまう自分はもはやセクハラおやじと同等と気づく目からウロコの女性応援記事です。
2位 夫が自分を変えた日/さるころ
世の中にはたくさんの夫婦がいて、夫婦それぞれたくさんの不満や悩みがあると思います。でもこの記事が2位にランクインしたのは、多くの妻たちが「夫が変わってくれたら夫婦は変われる」と思っているのだという証。世の男性陣も頑張っていると思う、仕事に家庭に大変だと思う。でも、女性たちはもしかしたら「結婚したその日から、子供ができたその日から、自分の人生や暮らしや働き方を変えて、努力して家庭の中で妻、母をやっている」と想像してもらえるといいなと思う。世の夫のみなさんに読んでいただけたら、きっと夫婦仲良く年を越せると思います。
3位 新婚3日目/冬川智子
結婚してから初めて年末年始やお盆に実家に帰ったりする。その時に妻たちがとハッとするのは、「あ、自分でごはん作らなくてもいいんだ」「あ、誰かが起こしてくれたりするんだった」ということ。かわりに母親がごはんを作ってくれたり起こしてくれたりするわけだが、その姿に何十年後かの自分を重ねてみたりする。「私、これからずっと、”する側”の人間なんだ」。普段共働きだったりで忙しくすれ違う夫婦でも、年末年始は「結婚生活」を痛感する一週間。この記事を読んであらためて、生活という名の現実に向き合ってみるのはいかがでしょう。
4位 JJは寿命が尽きる前に新世界を見たいので、アップデートは巻きでお願いします/アルテイシア
2019年はキャンプが流行った年でもありますが、男女役割差別論の時に議題になりがちだった「バーベキュー」も、「男子がせっせと肉を焼き、女性陣はワインを飲みながらおしゃべりに興じる」なんてことも当たり前になってきた。料理男子やスイーツ男子も増えて「男だから女だから」の常識がどんどん変わってきていると思うと、2020年も楽しみになる記事です。
5位 私ばっかり/冬川智子
「名もなき家事」という言葉も出てきた2019年。妻が日常的にやっている細やかな家事をリストアップしてみると、「シャンプーなど日用品のストックを買っておく」「子どもの食事を手伝う」など確かに名もなきものがたくさんあります。その家事を当然のようにやっている妻たちの心の叫びは「私ばっかり!」。夫婦生活は「勝ち負け」ではないし、「完全に平等」なんてことはないのはわかっているからこそ、「私ばっかりなことに気づいてほしい」というのは、妻たちのせめてもの声なき叫びなのかもしれません。「うちは関係ない」なんて思っている夫のみなさん、ぜひともご一読ください。