ずっと運動が苦手だと思って生きてきた。でも、それってただの思い込み、というより学校体育による「思い込まされ」だったのかも……。そんなことに気づき、イスラエルの実践格闘技クラヴマガ、ロシアの実践格闘技システマにちょっと顔を出したあと、「やっぱり少しは筋肉の力も必要なのだ」と気づき、スポーツジムに通い出した私である。
現在、東京の病院で外来診療を行っている私は、「東京の人って恵まれてるよなあ」と自分も東京暮らしであることを忘れてときどき心の中でつぶやく。それは、うつ病などで休職を余儀なくされている人が少しずつ回復し、「そろそろ自主的にリハビリしましょうか」となったときに出かける場所がたくさんあるからだ。
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おとなの手習い
60歳という人生の節目を前に、「これからの人生、どうする?」という問いに直面した香山リカさん。そこで選んだのは、「このまま穏やかな人生を」でなく、「まだまだ、新しいことができる!」という生き方。香山さんの新たなチャレンジ、楽しき悪戦苦闘の日々を綴ります。
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