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死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」

2019.12.27 公開 ポスト

なぜ「未来日記」は健康にいいのか その4

このままではストレスに殺される    小林弘幸

自律神経の名医、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生の最新刊は『死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」』。先生が提唱する「未来日記」は、「達成したいことを完了形で書く」日記でも計画表でもない、1日の価値を上げる、まったく新しいツールです。
本書より、「みなさんの人生が満足いくものになりますように」と、願う小林先生のメッセージをお届けします。

*   *   *

このままではストレスに殺される

私の研究によると、「自律神経のレベルは10年で15%ずつ低下していく」という結果が出ています。これを放置しておくと、体の老化はどんどん進み、大きな病気に見舞われるのは時間の問題と言っても過言ではありません。
では、どうすればいいのでしょうか。

答えは簡単。
自律神経のバランスを整えるように意識すればいいのです。
そして、それを手助けするのが「未来日記」です。

先述の通り、愚痴や思い出に浸ることは自律神経のバランスを乱します。だから、未来に目を向けるのです。
「先のことを考えると余計に暗い気持ちになる」という方もいるかもしれません。

しかし、暗い気持ちになるということは、「このままだと未来は暗い」という、何かしらの理由を本人が自覚しているからです。それがわかっているのに目を背けたままでいることは、体内にストレスという爆弾を抱えているようなものです。それは、小さな爆発を繰り返しながら威力を増していき、自律神経のバランスをどんどん乱していくでしょう。決して大げさではなく、そのままではストレスに殺されてしまいます。

そうは言っても、「どうせ歳をとったら自律神経のレベルは下がるんだから、どうしようもないでしょう」と思っている方。

たしかに、加齢によって自律神経のレベルが低下することは、ある程度は受け入れるしかありません。それは自然な老化現象の一つです。

しかし問題は、自然な老化現象を超えるスピードで自律神経のレベルが低下してしまうことにあります。そして、それを阻止する有効な一手が「未来日記」なのです。

「未来日記」は、年齢相応以上に自律神経のレベルが低下するのを防ぐだけではなく、心を前向きにすることでバランスを整え、レベルアップをも可能にしてくれます。

私はこれまでたくさんの方々の自律神経のバランスを測定してきましたが、外見も内面も若々しい方の多くは、交感神経も副交感神経も、年齢相応以上に高いレベルでバランスを保っています。だから、決して諦(あきら)める必要はありません。

小林弘幸『死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」』

過去を修正することはできませんが、未来はこれから築くことができます。
「未来日記」は、未来の自分と向き合うことで前を向き、充実した人生を歩んでいく基盤となるものです。

<目次>
第1章 なぜ「未来日記」は健康にいいのか
第2章 未来を明るく考える10のヒント
第3章 未来日記の書き方
第4章 「未来日記」の効果を上げる生活習慣

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死ぬまで“自分”であり続けるための「未来日記」

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小林弘幸

1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導にかかわる。『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』『「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』など、著書多数。

写真 ©Ichiro Kumada

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