クリスマスの大騒ぎに比べるとフィンランドの年明けはどこか物足りない。一年のハイライトがクリスマスに集中しているので、日本の年末年始のイベントに似たものはたいていそこで終わっている。
年賀状がない代わりにフィンランドにおいてはクリスマスカードで、いわゆる「クリスマスカードを交わすだけの仲」の人にしぶしぶ一言そえたカードを送るという行為が12月上旬のうちに済まされているし、お歳暮やお年玉の義理感はクリスマスプレゼントにとても似ていると思う。
「今年こそうちは結構ですって言ってるのにまたもらっちゃったよ」と、お返しの意味でクリスマス前に慌てて駆け込みショッピングに走るのもうちでは恒例になっている。
毎年かなり早くから誰に何をあげて、そのためにはどこで調達して、と計画しているつもりなのに、どうしてもたくさんもらいすぎたり、予期せぬ人からもらったりするのだ。
もちろんプレゼントをもらうのは嬉しいし用意するのも楽しいのだけれど、まあ今年もお世話になったんだし、とお歳暮みたいな気持ちが半分ぐらいあるのも否めない。
クリスマスで人が集まるから大掃除といかないまでも、いつもより綺麗に掃除するのも日本の年末と一緒だ。
じゃあ年末年始にまったくなにもないかというとそういうわけでもない。
こっちで初めて年越しをした年におもしろいなと思ったのは、この国にも新年の占いがあることだ。
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