予約が取れない伝説の家政婦・志麻さんの最新著書『志麻さんちのごはん』より、試し読みをお届けします。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、“毎日の家ごはん”を日記とともにご紹介。
日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながら、レシピには書ききれない料理のポイントやコツも披露してくれています。
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テレビに献立のヒントをもらった日
「けんちんうどん」
「テレビで見たけんちん汁×うどんを作ってみる。
厚揚げや木綿豆腐、油揚げなどを入れてもいいし、野菜も冷蔵庫にあるもので。例えば夏ならズッキーニや仕上げにトマトを入れたり、秋ならキノコやかぼちゃ、冬なら白菜やかぶなどを入れてもいい。
肉も鶏肉、牛肉、ひき肉でもいいかもしれない。ポイントは息子も食べられるように、野菜をやわらかく煮ること。そのため同じいちょう切りでもにんじんは薄めに、里いもは厚めに切る。しいたけ、にんじん、大根は細いもの、もしくは細い部分を使うと仕上がりの大きさがそろいきれいに見える。
肉もやわらかいものを選ぶ。こま切れ肉よりバラ肉のスライス。しゃぶしゃぶ用のものがあればさらに薄くていい。野菜がやわらかくなったら、味を調え仕上げにさっと火を通すことで肉もやわらかく仕上がる。ただし最後は必ず沸騰させてアクを取ること。」
材料( 2 ~ 3 人分)
大根 ⅛本
にんじん ¼本
ごぼう ⅛本
里いも 2 個
こんにゃく 小1 個
しいたけ 小3 個
豚バラ肉
( しゃぶしゃぶ用) 250g
だしパック 1 個
めんつゆ 適量
砂糖 お好みで
うどん 3 玉
小ねぎ 適量
作り方
1 ごぼうをささがきにして水に浸しておく。
2 コンロに大きめの鍋をセット。大根、にんじん、里いもをいちょう切りにし、切ったものから鍋に入れていく。里いもは少し厚めに、にんじんは薄めに切る。こんにゃくは短冊に、しいたけは4 つ割りに切る。
3 鍋にアク抜きしたごぼう、たっぷりの水(うどんのつゆになるのでしっかりかぶるくらい)、だしパック(うどんのつゆなのでうまみをプラス)を加え、火にかける。
4 野菜がやわらかくなったらめんつゆと砂糖で味を調える(うどんのつゆなので、けんちん汁より少し濃いめに)。肉を切って鍋に加え、さっと火を通す。
5 うどんをゆでて器に盛り、4 をかけ、小口切りにした小ねぎをのせる。
このほかにも日々の献立のヒントとなる50のレシピを紹介しています。
今日、何作ろう? と毎日悩んでいる方はぜひ『志麻さんちのごはん』を読んでみてください。
志麻さんちのごはん
NHK「プロフェッショナル」、日本テレビ「沸騰ワード10」で話題の
伝説の家政婦・志麻さんによる初めての食事日記。
訪れた家庭で本格フレンチなどの作り置きを3時間で15品以上作ることから、伝説の家政婦としてメディアで注目を集める志麻さん。
そんな志麻さんは毎日、自宅でどんな料理を作って、食べているのか。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながらレシピには書ききれない料理のポイントやコツを紹介する一冊。