予約が取れない伝説の家政婦・志麻さんの最新著書『志麻さんちのごはん』より、試し読みをお届けします。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、“毎日の家ごはん”を日記とともにご紹介。
日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながら、レシピには書ききれない料理のポイントやコツも披露してくれています。
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あると思ったらなかった日
「おもちでラザニア」
「近所のスーパーではラザニアを売っていないので、街にお出かけしたときに買いだめをしておくのだけれど、いざ使うときになってストックがなくなっていることに気がついた。
こんな状況は家政婦の仕事をしているときでもよくある。そんなときでも慌てずに代用できるものを探す。似たような食感のもの、今日のようにラザニアを使いたいときは同じ種類のものを探す。マカロニ、パスタ、ごはん、パン、おもち。どれも合わなくはない。
冷凍ごはんがあればドリアのようにしてもいいし、マカロニをさっとゆでてもよかったのだけど、今日は珍しくどちらもなかったのでおもちで代用することにした。
おもちでラザニアを作って食べることはこんなハプニングがないとなかなかできない。食べた感想はとろりとしてとてもおいしかった。だから買い忘れがあっても、失敗があっても、そこから一工夫してみるのはいいことだ。新しい発見がきっとある。」
材料( 2 ~ 3 人分)
ミートソース 2 人分
もち 2 ~ 3 個
小麦粉 30g
バター 30g
牛乳 400cc
ピザ用チーズ 適量
作り方
1 鍋を弱火にかけてバターを溶かし、小麦粉を入れる。
2 泡だて器で混ぜながら、牛乳を3 ~ 4 回に分けて加え、ホワイトソースを作る。
3 グラタン皿にミートソース、薄く切ったもち、ホワイトソースを交互に入れて層にし、最後にチーズをかけて250 度のオーブンで焼き色がつくまで焼く。
このほかにも日々の献立のヒントとなる50のレシピを紹介しています。
今日、何作ろう? と毎日悩んでいる方はぜひ『志麻さんちのごはん』を読んでみてください。
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志麻さんちのごはん
NHK「プロフェッショナル」、日本テレビ「沸騰ワード10」で話題の
伝説の家政婦・志麻さんによる初めての食事日記。
訪れた家庭で本格フレンチなどの作り置きを3時間で15品以上作ることから、伝説の家政婦としてメディアで注目を集める志麻さん。
そんな志麻さんは毎日、自宅でどんな料理を作って、食べているのか。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながらレシピには書ききれない料理のポイントやコツを紹介する一冊。