ジムでダンス系エクササイズ・ズンバのクラスに参加始めた香山リカさん。楽しそうに踊っているインストラクターは、実は厳格なルールに従っていることが分かり、持ち前の考察欲がムクムクと湧いてきます……。
* * *
まったく分野違いだが、次第に「ズンバとカトリック教会は似てる」と思うようになった。私はカトリック教会のミサ、プロテスタント教会の礼拝、両方に行ったことがあるのだが、カトリックではその週のミサで聖書のどこの箇所を読むかなどが、バチカンのカトリック総本山により厳格に決められている。
教会ごとに違うのは、神父のお説教のところだけだ。しかしそれにしても、同じ聖書の箇所を読めばそれから派生するお説教はだいたい似てくるだろう。まさか、「今週はイースターで、聖書ではイエス・キリストの復活の箇所を読みましたが、それはともかく気になるのは日本人の英語力についてですから、今日はその話をします」というような神父はいないだろう。
一方、プロテスタント教会は一応、長老派、福音派といった流派はあるが基本はそれぞれが独立している。その週の礼拝で聖書のどこを読みどの讃美歌を歌うかも、もちろん牧師のお説教の内容も、かなり自律的に決められることになっているようだ。
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おとなの手習い
60歳という人生の節目を前に、「これからの人生、どうする?」という問いに直面した香山リカさん。そこで選んだのは、「このまま穏やかな人生を」でなく、「まだまだ、新しいことができる!」という生き方。香山さんの新たなチャレンジ、楽しき悪戦苦闘の日々を綴ります。
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