朝日カルチャーの教室にて、とっぱじめから「プロ志望の人はいるんですか?」という講師の松村さんの質問に、思いっきり元気よくすんげえ勢いで、まっすぐ手を挙げたわたしだけど、その方法については、皆目検討がつかなかった。
つかないまま、おもしろーい、ふーん、へーと、初級の基礎の勉強に1年費やし、その後、原宿に移った自分を待っていたのはプロ仕様の地獄の言語化特訓……。
というのは前に書いたけれど、どんなプロフィールにも『後進の育成にあたっている』という書かれている松村さん主催の講座には、ほんとうにありとあらゆるタイプの『後進』の人が集まってきていた。
講座が終わった後などに、こそこそ話をしていると、なんとなく「占い」の技能をどういう風に仕事にしていくのかという具体的な道筋に近付いてきているような気がしてくる。そこをどう歩くのはまだ解らないし、歩けるかどうかもわからない。ただそこに道があるのだなあということがおぼろげながら見えてきたのだ。
さらなる技量の向上にと、すでに鑑定のプロとして活躍している人に横で勉強をしている、それだけで、仕事への道が近付いていると考えるほどおめでたくはなかったけれど『占いという職業』が全くのブラックボックスだったときに比べると、蓋がずれて中を少しだけのぞけているということは確かだった。
鑑定で食べていくには、2種類の方法があって、ひとつは自宅の一部や事務所を借りて、そこで鑑定のお客さんを取ること。ようするに全くの独力でなんとかします、という方法だ。
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
ツキが半分の記事をもっと読む
ツキが半分
占いページのない女性誌は、絶対成功しない。
かつて、占いページなしで新創刊という大英断を下しながらわずか2号で方針転換をした雑誌は、1冊ではない。
占いとあたしの、切っても切れない関係をセキララに綴る新連載!
※本連載は旧Webサイト(Webマガジン幻冬舎)からの移行コンテンツです。