予約が取れない伝説の家政婦・志麻さんの最新著書『志麻さんちのごはん』より、試し読みをお届けします。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、“毎日の家ごはん”を日記とともにご紹介。
日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながら、レシピには書ききれない料理のポイントやコツも披露してくれています。
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夫・ロマンが作ってくれた日
「イタリア風マカロニグラタン」
「夫のロマンは料理が得意なわけではないけれど、たまに張り切ってレシピを調べ、作ってくれようとする。今日は私が仕事で帰りが遅くなるのでロマンに夕食の準備をお願いしたら、レシピ本から作れそうなものを選んで作ってくれた。
gratin ’ l italienne 直訳すると、イタリア風グラタンだけど、どこがイタリア風なのかというとトマトが入っているからだろう。フランス人らしい料理というか、ざっくりとした料理だけど、フランスの家庭料理ってまさにこんな感じなのだと思った。この気楽さが男性でも気軽にささっと作ってしまえるのだろう。
味は塩が足らないって思ったけれど、シンプルでおいしかった。トマトがソース代わりのアクセントになって食べ飽きない。マカロニグラタンを作るときは、オーバーボイルにしてソースをなじませた方がいい。パスタでもアルデンテが嫌いなフランス人だけに、マカロニもしっかりゆでてあった。わざわざホワイトソースを作らず、生クリームをソース代わりにするのはフランスの家庭料理では定番!」
材料( 2 ~ 3 人分)
マカロニ 200g
生クリーム 200cc
ハム 1 ~ 2 パック
トマト 小4 個
塩、胡椒 少々
ピザ用チーズ 2 ~ 3 つかみ
作り方
1 鍋に湯を沸かして塩を入れ、表示時間より1 ~ 2 分プラスしてマカロニをゆでる。
2 別の鍋に生クリーム、胡椒を入れ火にかけ、沸いたら火を止めてチーズを1 つかみ入れ、ざく切りにしたハムを入れる。
3 ゆであがったマカロニを2 に入れ、よく混ぜる。
4 グラタン皿に移し、1㎝の厚さに切ったトマトを並べ、残りのチーズをのせ、250 度のオーブンで15 ~ 20分焼く。
このほかにも日々の献立のヒントとなる50のレシピを紹介しています。
今日、何作ろう? と毎日悩んでいる方はぜひ『志麻さんちのごはん』を読んでみてください。
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志麻さんちのごはん
NHK「プロフェッショナル」、日本テレビ「沸騰ワード10」で話題の
伝説の家政婦・志麻さんによる初めての食事日記。
訪れた家庭で本格フレンチなどの作り置きを3時間で15品以上作ることから、伝説の家政婦としてメディアで注目を集める志麻さん。
そんな志麻さんは毎日、自宅でどんな料理を作って、食べているのか。
志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴りながらレシピには書ききれない料理のポイントやコツを紹介する一冊。