うつが少し回復して、料理ができるようになった頃。仕事も入るようになり、節約すれば何とか生活も回るようになった。しかし、住んでいた部屋が、夏暑く冬寒い、という困った条件だったこともあって、冷えやすくなっていた私に冬の寒さはかなりつらかった。睡眠導入剤は飲んでいるが、羽根ぶとんに毛布を掛けても脚が冷たくて眠れないため、一晩中寝室で電気ストーブをつけておく。そして朝目が覚めると、1日がこれから「始まる」ことがつらい。
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料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。
うつ病になったら、料理がまったく出来なくなってしまったー。食をテーマに執筆活動を続ける著者が、闘病生活を経て感じた「料理」の大変さと特異性、そして「料理」によって心が救われていく過程を描いた実体験ノンフィクション。
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