ブランドプロデューサー柴田陽子さんの新刊が2月20日に発売しました。
彼女の人生に迫り、成功の秘訣や仕事術を、ひも解いたのが、『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』。
柴田さんは、名だたる企業のトップから指名されるブランドプロデューサーです。
その活躍は非常に華やかで、『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)でも話題になりました。驚くことに、柴田さんは、独立して以来、「仕事をとるための営業をしたことがない」そうなのです!
それでも仕事の依頼が次々と寄せられています。そして着実に実績を残してきました。その秘訣を明かした本書より、試し読みをお届けいたします。
第4章 これからの時代を生きるあなたに知ってほしいこと より
「変わることに強い人」が結果を残す。
□ 変わることをよしとする。
□ 間違いに気づいたときのベストな行動は「できるだけ早く、やり直す」。
□「一度決めたこと」に、こだわらない。
□ 変化に対応することで、人は成長する。
シバジムのルールに、「変わることをよしとする」というのがあります。
「また変わったの」とか「今さら変えることはできない」といった言葉は、口にしてはならないということです。
仕事をしていると、プレゼンの直前になってコンセプトを練り直さなければならないということがたびたび起きます。
「ちょっと新しいこと思いついたんだけど」とクライアントから連絡が来るということもありますし、あるいは、知見のある人からアドバイスを得たり、私たち自身が新たにアイデアを思いつくこともあります。
そのときには、すでに最大限の力を注いだコンセプトブックが出来上がっているわけですが、私はいとも簡単にそれを破棄します。それによって、より良い結果が導き出せるのですから、喜んでひっくり返します。
シバジムのメンバーもそれを当然のこととしていますが、あなたの会社ではどうでしょうか。もしかしたら、抵抗を示す人がいるかもしれませんね。
もう決まったことだし、私もそのつもりでいるから。
クライアントにも、そのように伝えてあるから。
今からやり直すには時間が足りないから。
口にする理由はさまざまですが「変えることが嫌」という人は少なからずいます。
また、「言うことがコロコロ変わる人だと思われることが嫌」と、周囲の反応を気にするということもあります。
でも、本気で取り組んでいる仕事で、より良いアイデアが示されることについて、「コロコロ変わる」という感想しか持てないとしたら大問題です。ただの思いつきやわがままで「やっぱり熱海じゃなくて箱根に行きたい」と言っているのとは違うのですから。
仕事において、何かを決めなくてはならない場面は次々とやってきます。そのときどきに真剣に検討して決定を下していきますが、すべてがベストとは限りません。途中で「もっと、こうしたほうがいい」というものが見えたときには、一刻も早くそれに対応して変化すべきです。それによって、続くさまざまな決定事項もベストなものに近づきます。
ところが、「もう、決めたことだからいいや」と目を瞑ってしまえば、それに続くさまざまな決定事項は、ことごとく外れた方向に向かいます。
繰り返しますが、一度決まったことを変えるのは、より良い道があるということがわかったからです。それなのに、「一度決めたことだから」という理由で変えることを拒絶し、あえて良くない方向に突き進んでどうするのでしょう。
子どもの頃はみんな変化が好きなのに、大人になると多くの人がコンサバティブになっていきます。
たしかに、変化にはそれなりのエネルギーがいります。しかし、変化ほど、人を成長させる要素はありません。そのチャンスが与えられたなら、乗っかってどんどん変わっていけばいいのです。
* * *
『勝者の思考回路』の中身を紹介してきましたが、今回で最終回です。この連載でお披露目できたのは、ほんの一握り。そのほかにも、数々の成功を収めてきた柴田さんの思考回路はまだまだあります。さらに知りたい方は書籍『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』をぜひご覧ください!
勝者の思考回路の記事をもっと読む
勝者の思考回路
柴田陽子さんの『勝者の思考回路 成功率100%のブランドプロデューサーの秘密』が刊行されました。
柴田さんは、名だたる企業のトップから指名されるブランドプロデューサー。
その業績は非常に華やかで、『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)でも話題になりました。
なんといっても驚くべきは、柴田さんは「独立して以来、仕事をとるための営業をしたことがない」ということ。
それでも仕事の依頼が次々と寄せられています。そして着実に実績を残してきました。
そんな彼女の人生に迫り、成功の秘訣を、ひも解きます!