トゥシューズを履いて爪先で立つ姿はバレエの象徴的なものですが、落ち着いて見てみると、とても不思議な、特殊な状況です。なぜ爪先で立とうと思ったか。なぜそんな靴を作ったか。
トゥシューズで立つことに限らず、バレエでの身体の使い方は独特で、とくに脚と足の使い方は、普通に生きていれば一生しないであろうものです。
例えば、基本の立ち方。1番ポジションは、脚を大腿骨のてっぺんからクルッと外旋させて立ちます。足が漢字の「一」のような形になり、膝は外を向いています。そのまま左右の脚を寄せて前後に重ねた5番ポジション。それを前後に開いた4番ポジション。どれも日常生活で使うことはまずありません。第一、立ちにくいし動きにくいです。
この基本のポジションを元に動き、跳ね、片脚で立ち、ときにクルクル回ったりするのがバレエです。そして、踊ることを前提としたとき、とても理にかなったものでもあるのです。
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大人バレエの世界
いくつになっても憧れる華やかなバレエの世界。アラフォーからバレエを始めた著者による、楽しく、たくましく、哀しくもおかしい“大人バレリーナ”の日常。
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