4月3日、現役外科医・中山祐次郎さんの小説『泣くな研修医』『逃げるな新人外科医―泣くな研修医2』(いずれも幻冬舎文庫)が発売になりました。
その中山さんの鹿児島大学医学部の後輩が、いま、奄美大島で研修医をしています。『泣くな研修医』の主人公・雨野と同じように奮闘しているのでしょうか? 離島での暮らしや医療事情はどうなっているのでしょうか? 若きドクター・熊原さんの新連載です。
* * *
皆さん初めまして。初期研修医として奄美大島で働いている、熊原悠生実(くまはらゆきみ)と申します。
高校生の頃、誰しも進路を考えなくてはならないときがきます。部活に明け暮れて先延ばししていたけれど、とうとう決断しなくてはならないときがきてしまった……というのが正直なところですが、いろいろな学部・学科がある中で、私が一番興味をそそられたのが医学部でした。
今回、この連載の機会をいただいて、親が医者なわけでもなく、医学部に行けと言われたこともないのに、なんで医学部にしたのかと記憶を手繰ってみました。思い当たったのは、保健師である母の存在です。
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奄美の研修医
研修医ってどんなふうに働いているの? 離島の医療事情はどうなっているの? 25歳のドクターからが生き生きと綴る奄美大島だより。
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