2人目は、取締役・第1編集局担当の菊地朱雅子です。
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「そこの山女さん」と社長に呼ばれるくらい、仕事と称して山に登ってきた私ですが、さすがに自粛生活に入ってから登山はしていません。巣ごもりのお供は、YouTubeの「ナスDの大冒険」。その笑っちゃうくらいの破天荒ぶりに、たくましさに、ひととき現実を忘れさせてもらえます。そして、探検家版・ナスDといえば、世界遺産・那智の滝を登攀しようとして逮捕された輝かしい(?)経歴を持つ、宮城公博さん。その顛末はじめ、宮城さんの破天荒な探検が記されたのが『外道クライマー』。自分の好奇心が赴くままに、世界の辺境に出かけ、激流に溺れかけたり、大蛇と闘ったり、飢えに喘いだり……。そんな命がけで泥臭い探検も、家にじっとしていると、ちょっと羨ましかったりして。
探検家つながりでもう1冊。『極夜行』で大佛次郎賞を受賞した、角幡唯介さんの『探検家の日々本本』。角幡さん、今頃、十頭立ての犬橇で、北極のどこかを奔っているはず。そんな探検家が古今東西の書物を通じて「なぜ、探検するのか?」を考察する、なぜか爆笑できる読書エッセイ。巣ごもり中に、探検家の読書体験を追走するのもいいかも。
#こんな時だから読みたい本
#こんな時だからこそ読みたい本 幻冬舎社員リレー
幻冬舎社員がリレー形式で「こんな時だからこそ読みたい本」をおすすめします。
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