初めての著書『亡くなった人と話しませんか』が8万部のベストセラーとなった、スピリチュアルテラーのサトミさん。誰しも一度は「死んだらどうなるんだろう」「亡くなった○○さんともう一度話がしたい」などと思ったことがあるのではないでしょうか。多くの人が知りたいと思う死後の世界について、本書の中から一部を抜粋してお届けします。
※著者のサトミさんへのお問い合わせが多数ございますが、現在、電話や面会等によるご相談は受け付けておりません。ご了承ください。
子どもの頃から「みえない人の声」が聞こえていた
「旅立ってしまった大切な人と、もう一度話がしたい」
みなさんはそんなふうに思ったことはありませんか。
私は今、京都をベースに「スピリチュアル テラー(届ける人)」として活動しています。相談者から依頼があると、対面して亡くなった人などから届く言葉やメッセージを伝えたりしています。
私は小さい頃から、普通の人には聞こえない声が聞こえたり、みえないものがみえたりしていました。
先祖やその人に憑(つ)いている何かの声が聞こえる、あるいは、その人へのメッセージがときに映像として浮かんでくることもあります。
そうしたスピリチュアル テラーとしての力に気がついたのは、私が20歳になった頃でした。小さな頃は、それを特別な能力と思わず、誰もができることだと思っていたのです。
私自身はあまり記憶にないのですが、子どもの頃のことを母親から聞かされたことがあります。一緒に道を歩いていると、私は人とすれ違うたびに「あの人は今こう思ってんねん」「あの人の勤めてる会社、もう危ないわ」などと口にしていたそうです。
今でこそ通りすがりの人の心を読み取っていたとわかりますが、当時、母は私が憶測でものを言っていると思ったようで、「思いつきで、そんなこと言うたらあかん」としょっちゅう怒っていたと言います。
またバスに乗ると、「その人に近づくと何か憑くで」(失礼!)と言って怖がることもあったようです。
近所の人に対しても、「あの人死ぬで」と私が言った数日後に、元気そうだったその人が亡くなったり、テレビで芸能人をみたときに「この人危ないわ」と言うと、直後に亡くなったりしたことがあって、「この子、ちょっと不気味やなって思ってたわ」と後々、母に言われたこともありました。
そんなふうに、子どもの頃は届くことを全部口に出して言っていたので、それが母にとっては、とにかく心労のようでした。
私が目にみえないものを読み取れることについて、母は特殊な才能とは思いもせず、遂(つい)には私のことを、「あの人はこう思っているに違いない」と勝手に決めつける、思いこみの激しい性格だと考えたようです。そのため「あんたは神経質で、人のことばっかり気にしすぎや」と、よく注意されていました。
そんな経験もあって、届くことを口に出して言うのはいけないことなのだと子ども心に思い、その力を少しずつ封印するようになりました。
私には、わずかながら生まれる前の記憶があります。光の中に私がいて、ぼんやりとした、大きな光の存在に懇願しているのです。
「人を助けたい、みんなを幸せにしたいので、どうか生まれさせてください」と。
そんなふうにお願いしているシーンを、小学生のときに突然、鮮明に思い出しました。そして、もう一度だけこの世に生まれることができたら、もう生まれ変わらなくてもいいということも、そのときに誓っています。なので、私が人間として生きていけるのは、現世(現在の、この世)が最後です。
そうやって、みえない世界とみえる世界の架け橋になりたいと願い、許しを得て、私はこの世に生まれてきました。
ずっと封印してきた力を、大人になってから再認識することができ、持って生まれた使命を全うするために、数年前からスピリチュアル テラーとして活動を始めました。
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亡くなった人と話しませんか
著者はスピリチュアルテラーとして、亡くなった人からの声を届ける活動をしています。「人間は死んだらどこに行くのか」「大切なあの人は今どこで何をしているんだろう」誰しもそのように思ったことはあるでしょう。幼少の頃から不思議な力を持ち合わせていたサトミさんが、多くの人が知りたいと思う死後の世界についてお話しします。