初めての著書『亡くなった人と話しませんか』が8万部のベストセラーとなった、スピリチュアルテラーのサトミさん。誰しも一度は「死んだらどうなるんだろう」「亡くなった○○さんともう一度話がしたい」などと思ったことがあるのではないでしょうか。多くの人が知りたいと思う死後の世界について、本書の中から一部を抜粋してお届けします。
※著者のサトミさんへのお問い合わせが多数ございますが、現在、電話や面会等によるご相談は受け付けておりません。ご了承ください。
亡くなった人は何をしているのか
天国で川のそばを歩いている人は、「この先に行けば、きっと何かがある」という希望を持って進んでいます。
80~150年ほど歩き続けるのですが、その長さは人によって異なります。これほどの長いスパンがある理由は、同じ時代に生まれると、同じような学びにしかならないためだと考えられます。
似たような時代に再び生まれるよりは、生きていた頃の自分を知る人が誰もいない、次の時代になってから生まれ変わるほうが、学びも多いに違いありません。そんな理由から、生まれ変わるまでに時間がかかるようです。
亡くなってから100年ほども歩き続けるなんて、大変そうと思うかもしれません。ですが、歩くということは、未来に向かって進んでいることを指します。天国で歩ける人は、すごく幸せな状態にあるのです。
亡くなった人が川のそばを歩いている最中、下界の景色(現世)がみえています。なので、現世にいる私たちが亡くなった人の名前を呼ぶと、気づいてもらうこともできます。小さな声でつぶやくだけでも、その声は届きます。
お墓や仏壇の前でなくても、お線香をあげたりお供えものをしたりすると、そうした行いはみえないエネルギーとなって、亡くなった人のところへ届きます。
そのエネルギーが糧(かて)となって、亡くなった人の歩くスピードが変わることもあります。
私たちが先祖にまったく手を合わせなかったり、忘れたりしていると、亡くなった人の足元が暗くなって歩きづらくなることがあります。すると、その方たちの生まれ変わるタイミングも遅くなってしまいます。
私たちのエネルギーが亡くなった人を助けることもありますし、逆に、亡くなった人もエネルギーを持っていて、そのエネルギーに私たちが守られることもあります。
この世とあの世は、お互いに影響し合っているのです。
ですから、「困ったときの神頼み」のような、お願いごとがあるときだけ仏壇の前で手を合わせるのはあまりよくありません。
一方で、ふだんからこまめに心をこめて手を合わせておくと、本当に困ったときに先祖や亡くなった人のエネルギーに助けてもらえることはよくあるのです。
生まれ変われる人と、そうでない人がいる
さて、亡くなった人が歩き続けると、昔あった関所のような場所に着きます。そこで、再び生まれ変わるのか、もう生まれ変わらないかが決まるのです。
ただ、生まれ変われる人にも順番があります。
すぐに生まれ変われる人は、現世で徳を積んだ人です。徳を積んでいる人ほど、願いが叶(かな)いやすいようになっています。
人が生まれ変わるのは、まだ学ぶべきことがあるからです。だから、再び生まれ変わるチャンスをもらって、現世へと戻ってくるのです。
そして、この関所にたどり着くことのない、地獄にいる人たちが何をしているかというと、何もしていません。
そこからは未来はいっさいみえない、希望のない世界です。
現世でたとえるなら、独房のような感じでしょうか。何をしたらいいかもわからないところに置かれているので、まだ針の山を歩かされたりするほうが、動いている分、よっぽど楽なんじゃないかと思うくらいです。
地獄にいる人たちは精神的に一番辛い状態かもしれませんが、一度は自分が行ったことを振り返ってきちんと向き合うために、そうなっているようです。
亡くなった人と話しませんか
著者はスピリチュアルテラーとして、亡くなった人からの声を届ける活動をしています。「人間は死んだらどこに行くのか」「大切なあの人は今どこで何をしているんだろう」誰しもそのように思ったことはあるでしょう。幼少の頃から不思議な力を持ち合わせていたサトミさんが、多くの人が知りたいと思う死後の世界についてお話しします。