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亡くなった人と話しませんか

2020.05.15 公開 ポスト

第5回

そのときがくるのを不安に思うより、今日一日を生きることサトミ

初めての著書『亡くなった人と話しませんか』が8万部のベストセラーとなった、スピリチュアルテラーのサトミさん。誰しも一度は「死んだらどうなるんだろう」「亡くなった○○さんともう一度話がしたい」などと思ったことがあるのではないでしょうか。多くの人が知りたいと思う死後の世界について、本書の中から一部を抜粋してお届けします。

※著者のサトミさんへのお問い合わせが多数ございますが、現在、電話や面会等によるご相談は受け付けておりません。ご了承ください。

死んだあとの行き先

自分が死んだあとの行き先には、自分がどう生きてきたかが大きく影響します。

重い犯罪を犯した人や自殺した人(例外もあります)などは地獄へ行きますが、それ以外では、どういう生き方をした人たちが行くのでしょうか。

(写真:iStock.com/themorningglory)

それは、自分自身にたくさんの嘘をついて生きた人です。詐欺師という意味ではありません。嘘をつくというのは、自分の真心を大事にできなかった人。人の顔色をうかがい、自分の本心を隠して生きてきた人のことを指します。そういう人たちは、再び人間として生まれ変わることは難しいのです。

よい子を演じることが習性となってしまい、自分の気持ちより人の気持ちを優先してしまう人。本当はこうしたいけど、私には無理だろうなと、自分の心にフタをし続けることで自分自身を偽ってきた人……。一見すると、人のために生きているのですから、よさそうな気がします。

でも、はた目にはどんなに人に尽くしていたとしても、自分の本心で生きていない人は、残念ながら、現世で、やり残した思い出ばかりになってしまうのです。

この世で、自分の心に嘘をつきながら生きてきた人は、いただいた命(時間)を有意義に使うことができなかった、ということなのです。

今の時代、「空気を読む」ことを強いられたり、みえない同調圧力があったりと、自分に正直に生きることは、なかなか難しいのかもしれません。

ですが、自分自身を大切に生きていないということは、あの世では罪深いことだと理解して、自分の心に正直に生きること(できるだけ思いやりの心を持って!)を心がけてもらいたいと思います。

人の寿命はみない

この仕事をしていると、重い病気になられた方が相談にこられることもよくあります。みなさんが何より気にされているのが、いつまで寿命があるのかということです。

「いつまで生きられますか?」と聞かれることも多いのですが、私は人の寿命はみないと決めているので、その質問にお答えすることはありません。

ただ、一分一秒でもその方が長く生きるにはどうすべきか、そのためのメッセージは読み取って、全部伝えています。

いつ死ぬのか、そのときがくるのを不安に思うより、生きている今、今日一日をいかに充実させて過ごすかに意識を向けてもらいたいと思うからです。

ご本人だけではなく、旦那さんやご両親が病気という方がこられることもあります。

その際に届いたメッセージから、「そんなに長くは生きられないかもしれない」とわかったとしても、そのまま伝えるのではなく、「今のうちに、できるだけ会いに行く回数を増やしてあげてくださいね」とアドバイスをすることはあります。

大切な方を亡くしたあと、残された人が一番辛いと感じるのは、「あのとき、○○してあげたらよかった」「もっと○○すればよかった」と悔やむことです。

亡くなったあとにいくら悔やんでも、今を生きていくのに何の役にも立ちません。そんな後悔をしないためにも、会いに行くのに時間やお金がどんなにかかろうが、仕事が忙しかろうが、自分が納得できるまで何度も会いに行ってほしいと思います。

でも、どれだけやったとしても、悔いの残らない人はいないのかもしれません。

それでも、なるべく顔をみせる努力をしていたら、元々は100あったかもしれない後悔も、70くらいまでは減らせると思います。

 

とはいえ、もし今、悲しみと後悔の中で生きている人がいたら、まずは「後悔を抱えたままでもいい」と伝えたいと思います。

同時に、そのままでは、「命の時間」が無意味に失われていくという危機感を持っていただきたいとも思っています。

これはとても大切なことですが、亡くなった人には、生きている人に何かと後悔されるのは迷惑とまではいわないまでも、「そこまで思い詰めてもらわんでもいいのに」という思いがあるようです。

今を生きている人が、亡くなった人と同じように人生の時間を止めてしまうのは、本当にもったいないことです。

「あのとき○○してあげたらよかった」よりも、「私は今、新しい仕事を頑張っているからね」とか、「今度○○するから、天国からみててね」というメッセージを届けられたほうが、亡くなった人も喜ぶのです。

もし故人に何もしてあげられなくて後悔しているのなら、今、目の前にいる人に何かをやってあげようというふうに、後悔をプラスに活かせるように考えてほしいと思います。

関連書籍

サトミ『亡くなった人と話しませんか』

人は「病気」で死ぬのではなく、「寿命」で亡くなります。逝った人たちはお役目を終えただけなのです。 著者はスピリチュアルテラーとして、亡くなった人からの声を届ける活動をしています。「人間は死んだらどこに行くのか」「?大切なあの人は今どこで何をしているんだろう」誰しもそのように思ったことはあるでしょう。幼少の頃から不思議な力を持ち合わせていたサトミさんが、多くの人が知りたいと思う死後の世界についてお話しします。

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亡くなった人と話しませんか

著者はスピリチュアルテラーとして、亡くなった人からの声を届ける活動をしています。「人間は死んだらどこに行くのか」「大切なあの人は今どこで何をしているんだろう」誰しもそのように思ったことはあるでしょう。幼少の頃から不思議な力を持ち合わせていたサトミさんが、多くの人が知りたいと思う死後の世界についてお話しします。

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サトミ

京都生まれ、京都在住。産まれるとき母子ともに命が助からないかもしれないと言われるほど大難産の末、この世に生を享ける。その後、数奇な道を歩み、現在はスピリチュアルテラーとして活動。好きなことは、仕事、旅、ライブに行くこと。

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