18人目は、営業局の黒田倫史です。
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こんな時だから読みたい本ということで。
一瞬で大切なものや日常が変わってしまうことを想い、いまを大事にと思わせてくれる1冊からです。
「暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出」彩瀬まる(新潮文庫)です。震災を仙台で体験した著者のルポ。あの時、あの時からしばらく、そしてその後を綴っています。当事者となった著者が、被災地にあったやさしさ、はかなさ、悔しさ、悲しさ、違和感、怒りを表現しています。微かな希望を胸に生きる人々に涙します。
次にお薦めするのは、「友がみな我よりえらく見える日は」上原隆(幻冬舎アウトロー文庫)。14人のほぼ無名な人たちが主人公です。懸命でひた向きな生き様に涙します。今、名もなき医療従事者の方々がそれぞれの持ち場で必死に頑張っていることと重なります。2001年落ち込んでいた僕は、この本を読んでもう一度頑張ってみようと思いました。
最後に名著「三四郎」夏目漱石(各社)。僕は未だにこれ以上の青春小説は知りません。100年以上前の東京の大学が舞台です。全く古くないです。学生時代をきっと思い出します。爽快な読後感を是非!
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