みなさんこんにちは。第61次南極地域観測隊・調理担当の竪谷です。今回は南極観測船しらせでの生活・第2弾をお届けします。
61次隊は今世界で最も注目されている氷河のひとつ、トッテン氷河の観測を行いました。東南極で最大級のこの氷河は、すべて融けると海面が4mも上昇するといわれています。
トッテン氷河での観測が始まるとすぐにペンギンのお出迎えがありました。皇帝ペンギンとアデリーペンギンが一緒に現れて、みんな大喜びです。
氷河の観測法のひとつに、ヘリコプターからの測器投下があります。船上でも行った、塩分や海水温度を測定するXCTD観測です。より広くこの海域を調べるため、空から測器を投下してデータを収集します。
トッテン氷河の末端は海に突き出ているため、氷河の下に入り込んでくる少し温度の高い海水が氷を融かしていると考えられています。多くの海面に測器を投下することで、海水の流れなどを知り、融解のメカニズムを把握することができます。
ヘリコプターに搭乗し、私も投下してみました。慣れないと自分も吸い込まれそうで怖いですね。
パラシュートが開き、海に落ちていきました。
空から見えた氷山です。
息をのむ程の白い世界。
棚氷(たなごおり)が割れて流れてきた大きなテーブル形氷山。棚氷とは、陸上の氷河が洋上に押し出されたものです。棚氷が割れて陸と連結しなくなったものがテーブル形氷山です。この氷山は、幅500m以上 高さ50m以上 長さ5㎞以上? 大きすぎて写真に納まりません。
棚氷が割れて海に流れ始めたテーブル形氷山。50m以上の断崖絶壁! すごい迫力ですよ。
しらせが見えてきました。間もなく着艦です。
着艦後は燃料を入れてすぐ整備にかかります。
料理人タテヤの南極日記 #JARE61
料理人タテヤ、再び南極へ。第61次南極観測隊・調理担当タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。
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