この連載のテーマは「50代後半になってもいろいろ新しいことに挑戦できますよ!」なのだが、たまには新しくない話も書かせてもらおうと思う。私にとって新しくないこと、それは精神科医としての仕事である。1985年からやっているので、もう35年も続けている。考えられない。まだせいぜい10年くらい、という感覚だ。学生に「85年から……」と話して、「私が生まれるずっと前からですね」と言われて驚愕したことがあったが、計算してみればそうなる。
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おとなの手習い
60歳という人生の節目を前に、「これからの人生、どうする?」という問いに直面した香山リカさん。そこで選んだのは、「このまま穏やかな人生を」でなく、「まだまだ、新しいことができる!」という生き方。香山さんの新たなチャレンジ、楽しき悪戦苦闘の日々を綴ります。
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