スピリチュアルな世界への造詣が深い桜井識子さんの、最新単行本『神様が教えてくれた縁結びのはなし』。人生のパートナーとなる人との縁はもちろんのこと、さまざまな縁をうまく結ぶ方法をまとめた内容が反響を呼んでいます。
今回はその中から「願いを現実化するコツ」を紹介します。
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神田明神で聞いた、願いを叶える方法
縁結びについてまだまだ疑問があった私は、平将門さんに教えてもらうために神田明神に行きました。2019年の11月のことです。
知りたかったことというのは、パートナーがほしいと思いつつもおひとりさまで一生を終えた人がいたとして、その人が人生のどこかで、「何か」をしていたら人生は変わっていたのか? パートナーと巡り会っていたのか? ということです。
日常生活の積み重ねである人生ですが、何かちょっとしたことでターニングポイントが作れなかったのか、パートナーに出会いたい人は人生のどこかで何かやるべきことがあったのか、それをしていたら望む人生になっていたのか……など、そこを知りたいと思いました。
将門さんは黙って私の話を聞いていて、
「夢物語にしないことだ」
と教えてくれました。
どういうことかと言いますと、「パートナーと出会って幸せになる」という希望を夢物語にしない、ということです。
たとえば、こういう人と出会えたらいいなと考える時に、アニメや映画、小説の登場人物のような非現実的なイメージで想像することは、出会いを夢物語にする可能性があります。
相手を白馬に乗った王子様のように考えたり、大好きな芸能人のような感覚でとらえたりすると、夢物語になってしまうかもしれないのです。
夢物語は現実化しにくい
結婚生活にしても、北欧風のオシャレな家に住んで、インテリアはこうして、ロッキングチェアに大好きな人が座っていて、暖炉の前で読書をしている私を優しく見つめている……というふうに、なんと言いますか、現実にはありえないようなバーチャルな世界を創造する、仮想的世界を作ると夢物語になってしまいます。
想像する内容に問題があるのではなく、その時の“気持ち”が夢物語にしてしまうのです。
現実にはない、夢の世界に憧れる……そういう気持ちだからです。
自分で出会いや結婚をおとぎ話にしてしまうので、非常に現実化しにくくなるわけです。
将門さんは「宝くじもそうだ」と言います。
10億円当たったら会社を辞めて、豪華な家を買って、ハワイに1ヶ月ほど旅行に行って……と想像している、その気持ちが思いっきり「夢の世界に憧れている」というものになっています。
10億円当たることを無意識のうちに仮想的な、想像上の世界の出来事として自分の中に置いているわけです。
夢の世界に憧れるということは、高額当せんが現実ではなく夢である、ということになります。
自分で夢物語にしているため、現実化されにくいと言っていました。
腹をくくった人が戦に勝つ
「妊娠もそうだったのではないか?」
「え? あっ! そうですね、そうかもしれません!」
子どもがほしいと願っていた時は、子どもが生まれたらこうしてああして……と心の中でストーリーを作り、そうなったらどんなに幸せだろう、どんなに楽しいだろうと夢物語にしていた部分が、私にはたしかにありました。
不妊治療の詳細を聞いて、「これは無理」とあっさり諦めたので、そこからは夢物語をまったく見なくなりました。
子どもがいない人生をどう生きるか、ということを真剣に考え始めたら……妊娠したのです。
将門さんは、腹をくくることも大事である、と言っていました。戦ではそういう人が勝つそうです。
おひとりさまでもいいやと腹をくくる……そうするとマンションを買おうとか、資産のこととか、趣味を大切にしようなど、考えることがたくさん出てきます。
すると、夢見ることをしなくなるので、現実化しやすくなるというわけです。
スパッと割り切って「おひとりさまで生きていくわ~」と腹をくくると、逆に効果があって出会えるそうです。
ソウルメイトと出会う時期は生まれる前に決めています。55歳で出会う、という計画だったら、それまで会うことはありません。
神様にお願いをして時期を早めてもらうことはできないのかと言いますと、本人たちが決めたことが最優先ですから、基本的には余計な手出しはしないそうです。
そこをなんとか……という方は、願掛けをする神社を山岳系にして、お願いの仕方を工夫するといいです。
台湾の月下老人からは、出会う時期が“まれ”にですが早まる方法を聞いています。詳しくは本書『神様が教えてくれた縁結びのはなし』をご覧ください。
神様が教えてくれた縁結びのはなし
2020年3月4日発売の『神様が教えてくれた縁結びのはなし』について、最新情報をお知らせします。