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神様が教えてくれた縁結びのはなし

2020.06.03 公開 ポスト

穂高神社の神様が教える「真心」の大切さ桜井識子(神仏研究家、文筆家)

スピリチュアルな世界への造詣が深い桜井識子さんの、最新単行本『神様が教えてくれた縁結びのはなし』。人生のパートナーとなる人との縁はもちろんのこと、さまざまな縁をうまく結ぶ方法をまとめた内容が反響を呼んでいます。
今回はその中から「穂高神社の神様が教えてくれた生き方の指標」を紹介します。

*   *   *

(写真:iStock.com/kid-a)

神様が笑うと空間があたたかくなごむ

2019年の秋に上高地に行きました。
穂高神社奥宮に行ったのは4年ぶりだったので、久しぶりの参拝です。
上高地に着いた時からハイテンションだった私は龍の穂高さん(勝手に名前をつけています)に、「穂高さ~~~ん! こんにちは~」「穂高さん、お久しぶりです!」というように、穂高さん穂高さんと、連呼していました。

ここの龍が大好きなのです。このようにお名前を呼びまくったせいか……頭に「穂高さん」という文字が常にありました。なので、神様に話しかけようとしているのに、つい「穂高さん」と口から出てしまいます。
「あ、いや、神様。神様、です。人生についてですが……」と、いちいち言い直しをしていました。

何回か同じことをしたところで、神様が、くっくっくっ、と笑います。「???」と思ったら、私が「穂高さん」と、うっかり言うたびに、穂高さんは自分が呼ばれたのだと思って、私のそばに行こうとしている、と言うのです。
でも、私が話しかけているのは神様なので、「あれ? 違うのか……」と、私のほうに向かって泳ごうとしていたのに、くるりと向きを変えて戻っているらしいのです。

「それを何回かしているぞ」
「え? そうだったんですか? うわぁ、それは悪いことをしました……穂高さん、すみません……」

ということで、気をつけなければ、と思いました。
それから写真を撮ったり、景色を見たりしていたら、質問を思いつきました。
おお、これは神様に聞いておかねば、と思ったところで、つい、
「ほ!」
と言ってしまい、
「あ、いやいや、神様」と言ったら、神様が「アッハッハッハ!」と、愉快そうに大きく笑いました。

神様が笑うと、空間が柔らかくあたたかくなごみます。そのおかげで、私たち人間はものすごく癒やされます。
この時も満ち足りた気分になるくらい、癒やしてもらえました。
ですから皆様も、神社に行った時はたくさんお話をする際に、ちょっとした冗談を言ってみるのもいいと思います
神様にウケたら、幸せな気分になるくらい癒やしてもらえます。

(写真:iStock.com/ampols)

正しく生きるための道標は「真心」

このように気さくな神様と穂高さんですが、神格は高く、力も強いです。
そしてこの日も、とても大切なことを教えてもらったので、それを皆様にもお伝えしておきます。

最近、父が手術をしたこともあって、私は人生について真剣にいろんなことを考えていました。
その悩みを聞いてもらっていたのですが、ふと、人間はどう生きるべきなのだろうか? ということを思いました。
どう生きるのが人間として正しいのか……。

「嘘をつかないで生きる」「人を騙さずに生きる」「仕事はサボらない」など、そういう正しいことを実践していけばいいのかな、と思いましたが、正解はわかりません。

せっかく生まれてきたからには良い生き方をしたいですし、正しく生きることが課題だとしたら課題をクリアしてあちらの世界に帰りたいです。
私は先が見えてきた年齢ですから、よくできました、と最後に自分に言えるように残りの人生を過ごしたいという気持ちもあって、質問をしてみました。

「人間はどのように生きるのが良いのでしょうか?」
すると神様は、ひとこと、こう言いました。
「真心」
真心を持って生きなさいということです。
「真心……ですね?」
それは何を意味しているのかな? と考えていたら教えてくれました。

(写真:iStock.com/Gyro)

真心にかなっているか、それだけを考えればいい

人と接する時に真心があれば、相手の気持ちを思って言葉を選びます
傷つけるようなことは言わないし、失礼な言葉を投げかけたりもしません。
バカにしたり、嘘をついたり、騙したり、意地悪なこともしないのです。
真心で接すれば相手に優しくできますから、自分の気持ちも良い方向に動きます

仕事をする時も真心を持って働くと、ブーブー文句を言ったりせず、サボったりもせず、心を込めて仕事をします。
あちこちで同僚の悪口を言うこともなく、ましてや足を引っ張ろうなどと画策したりもしません。
与えられた仕事をできる範囲で一生懸命にやるだけです。
その結果、誰からも認められる人となります。

なるほど~と聞いていて、でもそれって、さっき私が考えた「嘘をつかないで生きる」「人を騙さずに生きる」「仕事はサボらない」ということと、同じなのでは? と思いました。

すると神様がさらに教えてくれます。
私の考え方は小さな末端の事柄にフォーカスしているため、
「たくさんの“しなければいけない”こと、“気をつけなければいけない”ことがあるだろう?」
と言うのです。

嘘はつかない、騙さない、失礼なことは言わない、言葉を選ぶ、ブーブー言わずに働く、こっそりサボらずに働く、同僚の足を引っ張らない……と、たしかに末端の事柄から考えると、しなければいけないこと、してはいけないことがたくさんあります
それらを全部やらなければいけない、気をつけなければいけない……と考えながら生きるのはしんどそうです。途中で、「ああ、面倒くさ」と思ったりもしそうです。

神様いわく、やるべきことはたったひとつ、真心で生きる、これだけなのです。

これだと、頭の中にひとつだけ、置いておけばいいことになります。
真心で生きようとすれば、どのような場面でもその先の行動がおのずと決まります。
細かいことをいちいち考えなくてもいいのですね。

何かをする時に真心にかなっているかどうか、それだけを考えればいいというのはわかりやすいです。
真心で生きることが人間としておすすめの生き方だというのも納得です。
この「真心」というのは間違った生き方をしないための道標なのです。

辞書を見たら、こう書かれていました。

「真心」(まごころ)大辞林 第三版
他人のために尽くそうという純粋な気持ち。偽りや飾りのない心。誠意。

関連書籍

桜井識子『神様が教えてくれた縁結びのはなし 直接きいてわかった良縁あれこれ』

生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった著者。本書のテーマは、「縁結び」です。人生の伴侶となる相手との縁結びはもちろんのこと、ソウルメイトとの縁、神仏との縁、運との縁、物件との縁、過去世との縁……などなどあらゆる良縁を結ぶ方法を、神仏に直接取材しました。良縁をお願いするならこの神社/「ビビビーッとくる=運命の人」ではない/力のある神様は世界じゅうから相手を探す/縁結び専門“月下老人”のお仕事/神様にお願いすると最良の物件に導いて下さる/運を呼ぶ縁起物コーナーの作り方/過去世のよい影響を今世に与える方法

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神様が教えてくれた縁結びのはなし

2020年3月4日発売の『神様が教えてくれた縁結びのはなし』について、最新情報をお知らせします。

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桜井識子 神仏研究家、文筆家

1962年広島県生まれ。霊能者の祖母・審神者の祖父の影響で霊や神仏と深く関わって育つ。1000以上の神社仏閣を参拝して得た、神様仏様世界の真理、神社仏閣参拝の恩恵などを広く伝えている。神仏を感知する方法、ご縁・ご加護のもらい方、人生を好転させるアドバイスなどを書籍やブログを通して発信中。最新単行本『ごりやく歳時記』のほか、『桜井識子の星座占い』『東京でひっそりスピリチュアル』『ごほうび参拝』『神様仏様とつながるための基本の「き」』『おみちびき』『死んだらどうなるの?』など著書多数。

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