5月25日
カツセマサヒコさんの小説『明け方の若者たち』プルーフを読み終わる。沼に落ちた恋の、好きで好きでたまらない気持ちに身もだえする。自分がいったいどこに向かうのかわからなかった20代前半。だからこそのマジックアワー。遠く過ぎたようでいて、その生々しさの記憶はある。部の後輩の担当作を早めに読ませてもらった。6月11日発売。たくさんの人に読んでほしいな。
そのあと、単行本本文デザインのチェックや月曜日定例のオンライン打ち合わせ。
夕方、緊急事態宣言が解除される。ずっと家にいる生活は窮屈ではあったけれど、同時に、会社に行かないのはやはりラクだった。経済活動が止まるのは最初不安だったけれど、それより大事なことがある、と優先順位が変わってくるのは、ちょっとした解放感でもあった。10万円支給されると決まって消費意欲が湧いてきた。貯金にはまわさないなと思った。ベーシックインカムの可能性を実感をもって考えた。自粛期間中の労働と経済と消費に対しての気持ちは覚えておきたい。
先日、香山リカさんが「緊急事態宣言解除でも、“忙しさのV字回復”は目指さなくていい」という記事を書かれていたけれど、ほんとにそう思う。急ぎすぎないようにしよう。
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