人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2020年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月25日発売)より、
<全体運>
2020年下半期は、おひつじ座にとっては強運の時期にあたっています。おそらくですが、上半期の間もなんとなく「今年は頑張りどきな気がするな」「理由はないけどやれる気がする」といった思いがあったのではないでしょうか。春からここに至るまで、情報のインプットや勉強といったものを、純粋に楽しんできたという人も多いだろうと思います。
この7月からは、さらに加速していきます。というのも、守護星である火星がおひつじ座に長期滞在し、ものすごくパワフルに燃料を与え続けてくれることになっているからです。火星は「情熱と戦いの星」。通常、1ヵ月半くらいでひとつの星座を移動していきます。ただ2年に一度くらい、ひとつの星座にじっくりと滞在して、その星の人や特定のテーマをアツくサポートし続けます。「オラオラオラ! オラオラオラオラ!」という感じで若干オラつきも加わるのがアレといえばアレ(情報量ゼロの表現)なのですが、勢いが出ます。そしておひつじ座に滞在しているときは、情熱も闘争心も、まっすぐに限りなく純度の高い状態で発揮されることになります。
火星がおひつじ座に滞在するのは2021年1月7日まで。それまでの間ずっと、「基本的にツイてる」と思っていただいて大丈夫です。ツイてると思って行動を起こし、目指すものにまっすぐ向かっていく。それでこそこの時期の運を活かすことができますし、願った方向に人生を向かわせやすくなります。これが、テーマとして掲げた「みずから輝きにいく」ということです。
といっても、特に何かを強く意識する必要はないかもしれません。というのも、おひつじ座の人は基本的に「特攻野郎」だからです。よっしゃと思ったら突っ込んでいく、誰と比べるでもなくまっすぐに飛び込んでいく。いつものあなたでいれば、星が味方してくれます。自然に輝いていけるのです。
強いていうならば、変に自分に制限をかけたり、自分らしくない選択をしたりするのは避けたほうがいいでしょう。それらは運も心も鈍らせるだけ。望むなら大きく、夢見るなら目いっぱい、そう思ってこそいい時期にできます。
特に9月から11月あたりは、自分についてたくさんの“もしも”が浮かんでくる時期です。もしも~したらどうなるだろうと考えがどんどん広がり、動きたいのに動けないといった矛盾にどっぷりハマって空回りしたりすることも。でも、それもまた必要な成熟の期間です。何かが“おあずけ”になることで、本当にしたいこと・目指したい方向性がはっきりしてくることもあります。そうした時期がない人生というのは、どこか弱く、折れやすいもの。「基本的にツイてる」という気持ちはブレさせずに、今はじっくり自分と向き合うべきときと思って過ごせると素敵です。あなたならきっと、大丈夫。悩み切った先の答えなら間違いはありません。
なお、キャリアにおいては、じっくりと時間をかけて目指すものを追い求めていきましょう。今は少し迷いが出ているかもしれませんが、9月半ばには良い方向性がわかってくるでしょう。「やれることは全部やる」くらいのお気持ちでいると、5年、10年といった長いスパンの仕事運が安定します。年末からは来年のテーマ、仲間や未来についての挑戦がスタートしますが、確かなベースがあることで前向きに過ごしていけるでしょう。
<恋愛運>
「情熱と戦いの星」が下半期の間じゅうずっとサポートしてくれる関係で、恋においてもひときわドラマティックな時間が多くなるjことでしょう。恋はよく「するものではなく、落ちるもの」などと言われます。まあときどき転がり落ちるような事件もあるわけですが、ある日突然、心をさらわれるような「自然に起こること」と思われているふしも多いものです。ただ、こと2020年下半期のおひつじ座にとっては、恋は「するもの」なのだろうと思います。愛もチャンスも、自分が招くもの。幸せは自分でつかみにいくもの。そう思って動くことで、持ち前の魅力が純度の高い輝きを放ち、その輝きに見合う人やチャンスを呼び寄せることになります。自分で自分の人生を切り開くという意思を持ったとき、呼び合うように愛もついてくるという人も多いでしょう。
特に9月、11月は愛の季節です。「自分らしくないかも」と思うようなことも多いかもしれませんが、ほどよい熱量で相手に働きかけることができるので、きっといい時期にしていけるでしょう。ポイントは「正解/不正解で見ない」ということ。どの選択が正しいのか、間違いなのか。相手が正しいのか、自分が正しいのか。そういったフィルターでジャッジし始めると、この時期はどんどん愛も気持ちもしぼんでいきます。しわしわになる前に、情熱フィルターに切り替えましょうね。この時期のあなたなら、きっと大丈夫。
今は恋を探している途中という人は、仕事つながりでの出会いが期待しやすいときです。ただ、仕事運がいい時期だけに「仕事が恋人!」となってしまうと、恋愛運が仕事運に持っていかれてしまいます。仕事に打ち込むのは素敵なことですが、ときめく気持ちはどうぞお忘れなきよう。
復縁を願っている人は、7月上旬、それから10月末から11月頭にかけてチャンスが得やすいかもしれません。ただしグイグイいきすぎないことが大切です。「連絡がとりやすい時期」くらいに考えて、まずは友達ポジションを目指して。
☆カップルの人
コミュニケーションがはかどる初夏を皮切りに、楽しい思い出をたくさん作れるでしょう。秋が深まるのと同じペースで、愛も深まっていく人は多そうです。ただ、言葉が通じない、お互いへの関心を持ち合えない状態が続くようであれば、それは抜本的な改善が必要になるということ。この夏のどこかで、話し合っておく必要がありそうです。ただしケンカが多くなりやすいので、続けていきたいならば感情的にならないよう意識しておいて。紙に気持ちを書き出してから話し合いに望むなど、思考を整理するステップを作れるとよさそうです。そろそろ結婚を考えているカップルであれば8月、それから10月から11月にかけて進展が期待できそうです。特に10月17日の新月前後は、パートナーシップに新たな展開がもたらされることも。
☆今は恋を探している途中の人
仕事関係の人との出会いが期待しやすいときです。特に上司や先輩、取引先の人など立場が上の人に憧れるようにして、恋が始まるのかもしれません。
キャリアにおいて、この時期のあなたはとても高い目線を持っていますが、そうした気持ちと惹き合い、刺激し合うようなかたちで恋が生まれるのかもしれません。刺激し合えるのはとても素敵なことですが、向上心が高まるがゆえに「愛されたいから頑張ろう」と思ってしまったときは、ちょっと肩の力を抜いてリラックスしましょう。頑張るのは、自分のため。そして自分のために純粋に頑張るあなたと惹き合う人こそが、頑張れないときのあなたも含めて、丸ごとのあなたを大切にしてくれるのだろうと思います。せっかくの幸せに、制限をかけないようにしましょうね。
☆障害のある恋をしている人
5月から6月にかけてコミュニケーションに愛を感じにくかった人も多いかもしれません。ただ、6月末からは一転してあたたかいやりとりが増えていきます。スマホを手に思わずフフッとしてしまいそうな、そんな時間があるのではないでしょうか。辛い状況ばかりに執着せず、「いいことがあっていい」と思っておくのはいい選択です。特に8月から11月にかけてはいい時期です。秋はちょっと「相手の心が見えない」といった時間もありそうな暗示ですが、いいところに目を向けて心のバランスをとっていきましょう。今年はあなたが輝ける時期。とはいえ、強すぎる思いは身を焦がすことにもなりかねませんので。
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電子書籍版『12星座別 2020年あなたの運勢』では、月ごとの恋愛運や今がつらいという人のためのアドバイスを詳しく解説しています。お役に立てていただけますと幸いです。
<仕事運>
2020年のおひつじ座の年間テーマは「キャリア」です。仕事運に強いスポットライトが当たっているのです。目の前の仕事がどうこうというよりは、自分が仕事で何を成し遂げたいのか、どう社会に貢献していきたいのかビジョンを描き、それを本気で叶えにいくような、意欲的な1年となっています。決して仕事に限った話ではなく、人生の少なからぬ時間と労力を大幅に割いて頑張っている一大事業──たとえば子育てとか、社会活動といったもの──についても当てはまります。
といっても、今は「目標に向かってまっしぐら!」というよりは、迷いや停滞を感じやすい時期に入っています。自分が目指しているものはこれでいいのだろうか、もっといい選択肢があるのではないか、等々。
おそらくですが、スパッと見通せるようになるのは9月半ば以降です。夏の間はずっと、自分の心のなかを模索するような時間が続くでしょう。もどかしい気持ちはあるかもしれませんが、無理にひとつに決めようとしたり、おのれを駆り立てて前進ばかりを是としたりはしないほうがいいです。
迷うのも悩むのも、それだけ真剣である証拠です。どうでもいいことであれば、悩みません。鼻くそをほじくりながら(まあほじくらなくてもいいいのですが)適当にやっていけばいい。真剣だから、大事だから悩むんです。前へ進められないことがあっても、そんな自分を誇りに思っていいくらいです。
ただ、迷いや悩みというものは、エネルギーを消耗する割に、解決にはなかなか近づけません。7月か8月のどこかで、「迷う」「悩む」から「考える」にシフトしていけると素敵です。
具体的には、まず悩みや迷いを紙に書き出して「自分で解決できること」と「自分では解決できないこと」に分ける。たとえば、スキル不足は前者で、新型コロナウイルスによる不景気は後者ですね。「考える」ときに取り上げるテーマは、前者のみです。
次に、「自分で解決できること」を「現実」と「想像」に分ける。専門用語を覚えていないのは前者で、「また失敗するのでは」と思ってしまうのは後者です。そこまでわかれば、「仕事ができなくて辛い」と「悩む」のを、「専門用語を覚えるためにはどうしたらいいだろう?」と「考える」に変えていけるというわけです。目標からずれた努力をしていることに気づいたら、どんどん軌道修正していくといいのです。頑張り方を変えるもよし、仕事を変えるもよし。ダメなのは、安定を目的として変わらずにいること、流されること。「せっかくここまで頑張ったのに」と、サンクコストにはとらわれないことです。
「やり直すには遅すぎる」と思うこともあるかもしれません。ただ、おそらくこの下半期、仕事に関して適当に済ませた課題というのは、また別のかたちで巡ってきます。勝手に治ることはなく、またしくしくと痛みがおそってくる歯の治療と同じです。意を決して歯医者さんの扉を叩くように、悩んだときこそ、運命が「これ、解決しておいたほうがいいとこだよ!」とメッセージをくれていると思って、丁寧に解決していけると素敵です。
9月中旬にスパッとビジョンが見渡せても、今度はなぜか自分のエンジンがかかりにくいような部分もあるでしょう。ただ、これに関しては総合運のところで書いたことと同じです。「基本的にツイてる」と思って、できることをしていればきっといい波に乗っていけます。いつもと同じ努力ができないときは、努力の仕方を変えてみるのもいいでしょう。その作業を経て、今の自分にぴったりの、頑張り方のニュースタンダードを見つけていける人もいるはずです。
11月半ばから12月半ばにかけて、やる気のすべてを燃やし尽くすような情熱と拡大の時期にあたっています。思えば2017年末頃から、あなたは並々ならぬ努力をもって仕事にあたってきました。自分を抑圧して、ストイックに磨き上げてきたことも多かっただろうと思います。頑張っていらっしゃいましたね。そうしたあなたの努力をぎゅっと練り上げてかたちにする、そんな1ヵ月になります。今年の目標は年末まで引っ張ることなく、12月半ばでゴール! くらいに思っておくと、実りある時間にできるはずです。
カレンダーの境目をまたがず、クリスマスの少し前あたりから早くも来年以降のテーマが始まります。周囲の人との関係性を深め、新しい未来を描いていくのが2021年のビジョンです。ぜひ、楽しみにしていらしてください。
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