人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2020年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月25日発売)より、
<全体運>
夏の訪れとともに、あなたに特別な力が宿ります。自分の未来を、力強く切り開く力です。スコップでよいしょと掘り起こすというよりも、ブルドーザーで勢いよく突き進むような、いやむしろパワーショベルのアームをぶん回すような……って重機の種類はまあよいのですが、この下半期、あなたはかなりの熱量を持って自分の未来を描き、具体的な施策を打ち立てていくことになるでしょう。
ちょっと先のことになりますが、あなたは2020年末から、自分の世界をグッと自由に、限りなく大きく広げていけることになっています。世界に目を向けていく人もいるでしょうし、社会人大学院をはじめとする学びの場で、自由に頭のなかの地図を広げていく人もいます。あなたは人一倍強い知的好奇心の持ち主ですが、その好奇心のポテンシャルを目いっぱい活かすかたちで、どんなところにも飛び込んでいけるエネルギーがあなたのなかに満ちるのです。そして呼び合うようにして、チャンスもまた巡ってきます。
だからこそ、この下半期のタイミングでガツンと大きな未来を描いておくことが大事です。「まあ安全路線でいえばこのへんだろう、もう年だし」「自分の実力でいえばこんなものだろう」などと小さくまとまってしまうのはもったいない。道なき道も道にしていけるエネルギーがそなわっている時期なのですが、心のブルドーザーを全力で動かしていきたいところです。未来は選択の結果です。そして、これから作っていけるものです。
同時に、この時期は人間関係についても、前向きな動きが起こってきます。人間関係は、ここ数年のあなたにとって、ずっと大きな“課題”であり続けました。愛やパートナーシップ、仲間たちとの関係性……コミュニケーション上手で人一倍お友達も多いあなたですけれども、この数年は愛が与えてくれる喜びや仲間とつながる心強さと同じくらい、大きな悲しみや強い孤独も抱えていらっしゃったことと思います。今年の上半期などは、昨年よりも人とガンガン関わることがなくなったかわりに、これまで以上に誰かの心に「深入り」するようなシーンも多かったはずです。これは実際にアクションを起こし、相手に介入することだけを指しはしません。誰かの気持ちを深く考え、気遣い、期待といった思いに応えるためにはどうしたらいいのだろうと考える。あなたは聡明な人ですけれども、この上半期は理屈だけでなく限りなくウェットに、真剣に、相手にそっと寄り添っていらっしゃったのだろうと思います。頑張っていらっしゃいましたね。それらについての学びが、この下半期に生きてきます。
下半期も引き続き、人の期待に応える、一歩踏み込んで接していくという機会はとても多いでしょう。ちょっと重たすぎると感じるようなものも多いはずです。ただ、上半期と異なるのは、人から思いや優しさを受け取ることがグッと増えてくるということ。たとえば、「とても優しくしてもらえた」「あなたはこれが好きだったよね、と覚えていてもらえた」というような手放しで嬉しいことが、頻繁に起こるようになるのです。これらの出来事があなたの心に優しく降り積もり、あなた自身も誰かに優しさや笑顔を与えたくなります。呼び合うようにして、まだ誰かが──そうした“優しさの循環”が、あなたの心を満たしていくのだろうと思います。
でも、どんな気持ちも親切も、期待をこめたチャンスも、みんなありがたく受け取らなければいけないというわけではありません。受け取るものは、自分で決めて大丈夫。「あなたのためを思って……」といった類の申し出に違和感を感じるならば、「ありがとう。でも、もう充分です」と、言ったほうが運はよくなります。特に9月半ばくらいまでの間、誰かに対して「もう、充分かな」と思うようなことがあったなら、その人からはそっと距離を置いてみてはいかがでしょうか。もう充分、期待には応えた。もう充分、学ばせてもらった。都合のいい存在でいるのは、もう充分。あなたが誰かに期待しすぎていたことに気づいて、「ああ、もう充分だ」と思うこともありそうです。夏から秋口にかけては、そういうことがぱっとわかる時期にあたっているのですね。
ただ、これは決して何かに負けるということでも、寂しい旅路をひとりゆくようなことでもありません。先程も申し上げた通り、この時期は人の優しさをたくさん、たくさん受け取れる時期です。でも、もう充分な関係性ばかりを抱え込んでいては、なかなか新しいものは受け取れなくなってしまう。気づきすらしないことだってあります。優しさも幸せも、あなたが気づかなければ、それはなかったことと同じです。受け取れる心を、作っていくことが大事なのですね。
この下半期のテーマは「受け取る心、応える心」と書きました。受け取るものは、選べます。仮に誤っていたとしても、また選び直せます。そしてあなたも、受け取った気持ちに応えることで、いい運の循環を起こし、その優しい流れに乗っていくことができます。大切な人や大切な仲間との関わり方も、これまでとはまるで違う、確かな結びつきにしていけるでしょう。あなたなら、きっとおできになるはずです。
<恋愛運>
4月から恋愛運に強い追い風が吹き続けているふたご座。これは恋愛を司る惑星である金星がふたご座に長期滞在することが影響しているのですが、5月半ばから6月にかけては調子が出にくかった人も多いでしょう。ただ、すでに運気は復調しています。ここから8月上旬までモテ期は続いていきますから、初夏に思うようにいかなかった人も希望を捨てず、愛を追い求めていきたいところです。もし、5月から6月にかけてケンカをしたり、つらい経験をなさったりした人は、そこでの胸の痛みを「ただの災難」ではなく「貴重な経験」と考えてみたいところです。きっと、人を愛する力がパワーアップしているはずですから。
さて、8月上旬までと聞いて「それ以降は運が尽きるのか……」とがっくりきた人も、どうぞご安心ください。総合運のところで「人から思いや優しさをもらう機会が増える半年間」といったことを書きました。この傾向は恋愛においても、もちろん影響があります。
人から好意を示されたり、心あたたまる優しさにときめきを感じたりする機会は、下半期の半年間を通じて多いでしょう。友達とのやりとりがこれまで以上に活発になることから、身近な人に好意を抱くことも多そうですね。いいなと思う人には、遠慮は不要です。たくさん言葉を交わして、優しくして、距離を縮めておけると素敵です。とんとん拍子に進まなかったとしても、焦らないこと。いい友達になれるだけの人であれば、この先にもきっとつながっていきます。
ほか、10月、12月も恋に素敵な追い風が吹く季節となっています。
なお、上半期に引き続き、秘密にしなければいけない関係性の人からのアプローチがあるかもしれません。あなた自身が、強く魅力を感じて惹かれるようなことも、あるかもしれません。意気投合しやすい時期ではありますが、あいまいなまま深い関わりを始めてしまうとその関係だけが続いてしまいがちです。「振り回されるだけ振り回されて、疲れてしまった」などということはないように、人選はしっかりとしていきましょうね。
☆カップルの人
全体的に非常に良い時期が続いていきます。スキンシップを多くすることで、精神的にも深い結び付きを感じることができるでしょう。楽しい時間が多くなっていきますが、同棲や結婚などの話が進展しそうなのは10月、それから12月。12月15日の新月前後には、ふたりの関係性をより進展させるような、大事な話も出てくるでしょう。なお、全員に当てはまることではないかもしれませんが、あなたに恋人がいるとわかって声をかけてくる人もいそうです。気持ちがぐらついたとしても、あまり夢は見ないほうがよさそうです。
☆今は恋を探している途中の人
とてもいい時期です。ここまで特に目立った追い風が感じられなかったという人も、落ち込まなくて大丈夫。今年のふたご座にとって、いい運が巡ってくる時期は長く、人によってベストなタイミングは違います。大切なのは、あなたにぴったりの人といいタイミングで出会うこと。だから「いいご縁があることになっている」というつもりで、過ごしていきましょう。
いい時期はまず8月8日まで。9月は持ち前のトーク力が冴え、会話やメッセージ交換をきっかけに盛り上がりそうです。10月17日の新月前後、10月末から11月下旬にかけて、そして12月と、出会いや進展の機会には事欠かない下半期。過去数年かけて、いろいろな経験を経て伸ばしてきた「人を愛する能力」を、しっかり発揮していかれてくださいね。
☆障害のある恋をしている人
楽しい時間は多いはずですが、どうしても「この先のこと」に対する思いも大きくなってくるのが2020年の下半期です。もっと一緒にいたい、できればずっと。一定のラインからはなかに入れない、そうした状況への不満はこれまで以上に高まってくるでしょう。こんなことを申し上げたら叱られてしまうかもしれませんが、もしもあなたの愛する嬉しさよりも辛さのほうが勝ってしまっているなら、この下半期は決断のとき。自分がちゃんと幸せになれる道を選ぶことが、大事な転機になるはずです。お相手はたくさんのものをくれたかもしれません。それでも、あなた自身が幸せであるほうが、先です。もしも別のご縁を探していくならば、一度しっかりお別れを選ぶこと。キープしたまま、というのは運を曇らせてしまいます。
* * *
電子書籍版『12星座別 2020年あなたの運勢』では、月ごとの恋愛運や今がつらいという人のためのアドバイスを詳しく解説しています。お役に立てていただけますと幸いです。
<仕事運>
ずっしりだけど軽やか。集中と拡散。そんな、相反する言葉を両方楽しめるような時期にあたっています。ともすれば毎日が「ただただ忙しいだけで、もう何がなんだか」となりやすいのですが、「ずっしりだけど軽やか」「集中と拡散」というワードをおさえておくだけで、目の前で起こることに“まとまり”が出て、方針が立てやすくなるはず。知っているだけで、世界は違って見えるのですね。私は常々、占いというものは信じて振り回されたり、怖がったりするものではなく「使う」ものだと主張しているのですが、傾向をおさえて「ならばこうしよう」と思うのは、もはや希望なのですよね。
というわけで、今期の運をパート分けしていきましょう。
★「ずっしり」「集中」に該当するテーマ
・人の期待に応えること
・約束を守ること
・託された役割を全うすること
・アドバイスを活かすこと
★「軽やか」「拡散」に該当するテーマ
・未来に関すること
・これからこうしていきたい、という夢に関わること
・同僚や仲間との人間関係
・助けてもらったり、助けられたりすること
となります。
まず、「ずっしり」「集中」カテゴリーからまいりましょう。
この時期のあなたは、なぜか人から期待されるのです。いや「なぜか」と書きましたが、理由はあります。それは、これまでのあなたの努力です。おそらく2018年あたりに地道に積み上げたこと、2019年あたりにガンガン交渉したり、人に話したりしたことがベースとなって、信頼につながっているのです。重要なプロジェクトや荷が重い役割を任されている人も多いかと思いますが、これらは全力で「やりきる」ことが大事です。9月半ばくらいまでは、ちょっとデカく出すぎたことについては整理して、大事なことを選択し、集中して進める必要がありそうです。9月半ばから12月半ばまでは、全力で集中して「やりきる」ことを大切になさってください。やれることは全部やる、そのくらいのスタンスでいることが大事です。まっすぐに、とことん。途中で飽きないよう、モチベーションコントロールもしっかりできるといいですね。なお、調子よく引き受けたままになっている口約束はありませんか。たぶんあると思うのですが(失礼)、しっかり守っておくといいですよ。
なお、あなたはなかなかの反骨精神の持ち主でいらっしゃいます。「あいつに従うなんて、××が●●してもごめんだね!」(各自、ヤバそうな文言を入れてください)なんてことを思われることも多いかもしれませんが、今期は人のアドバイスには、耳を傾けておくとよさそうですよ。それを取り入れるかどうかは自分次第。よく考えてスルーしてもいいのです。でも、それには、意外なほど“一理ある”のです。一度でも耳を傾けておくと心の物置の奥深くにそっとストックされて、思わぬタイミングで「あった! これこれ! とっておいてよかった~」と、役に立つようなことが、あるかもしれません。
次に「軽やか」「拡散」カテゴリーです。未来を思い描くこと、そして仲間とのことに関しては、軽やかに伸びやかに、大きく夢を見ていいときです。わざわざ小さくまとまることはありません。「もっといいことがあっていい」という大いなる希望とともに、これから訪れる未来を想像し、具体的に考えていけると素敵です。こちらは、あまり詳細に書かないでおきましょうか。ふたご座の人なら、あれこれ材料を出されるよりも、何物にも制限されることなく好奇心の翼を広げたほうが、素敵な夢を描けることでしょうから。
* * *
電子書籍版『12星座別 2020年あなたの運勢』では、月ごとの仕事運や今がつらいという人のためのアドバイスを詳しく解説しています。お役に立てていただけますと幸いです。
真木あかりの恋愛占い
人気占い師・真木あかりさんによる恋愛占い。カップルの人・シングルの人・障害のある恋に悩んでいる人と、3つの状況別に、毎月の恋愛運を占います。(毎月最終日に更新します)
15日公開で真木あかりさんのコラムもお楽しみいただけます。