二の腕やお腹まわりが気になる季節。ところがダイエットを試みてもいっこうに痩せない、痩せたとしてもすぐにリバウンドする……。そんな悩みをお持ちの方に試していただきたいのが、「1食100円野菜ダイエット」です。提唱者である美波紀子さんの『美人をつくる野菜の食べ方』は、ダイエット効果はもちろん、老化や病気も予防でき、しかも簡単で美味しい「野菜の食べ方」を教えてくれる一冊。その中から、今日から試せるノウハウをいくつかご紹介します。
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まず野菜を「グループ分け」する
野菜の色は多彩ですが、ほとんどの野菜は、緑、黄、赤、紫、白、黒のどれかに入ります。
まず、これらの色を3つのグループに分けてみます。
緑のグループ……緑、黄、赤
白のグループ……白、紫
黒のグループ……黒
この3つのグループにどんな野菜が入るのかを考えてみます。
・緑のグループ
緑黄色野菜がこのグループに入ります。
ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、トマト、にんじん、赤ピーマンなど、濃い色のついている野菜のほとんどは、緑のグループだと覚えておいてください。
黄色や赤がなぜ緑のグループなの? と疑問を持たれるかもしれませんが、実は、緑の中に黄色や赤が隠れているからです。
その証拠に、小松菜や春菊など緑の葉は、時間がたつにつれて、先端が黄色に変わっていきます。枯れたように見えますが、あれは、緑の下に隠れていた黄色が表に出てきているのです。また、緑の唐辛子は熟すと真っ赤な唐辛子になります。
つまり、緑と赤と黄色は切っても切れない仲間なのです。
・白のグループ
淡黄色野菜、いも類、豆類がこのグループに入ります(つまり、緑黄色野菜以外のすべての野菜がこのグループです)。
たまねぎ、大根、かぶ、ねぎ、にんにく、レタス、やまいも、セロリ、じゃがいも、さつまいも、紫キャベツ、なすなどです。
例えば、大根のように、緑の葉の部分と、白い根の部分がある場合、葉の部分は緑のグループ、根の部分は白のグループです。
なぜ紫色の野菜が白のグループに入っているかといいますと、白の野菜と紫の野菜が持っている抗酸化成分がほぼ同じものだからです。
・黒のグループ
きのこ類がこのグループに入ります。
きくらげ、しいたけ、まいたけ、しめじなどが黒のグループです。
きのこは、他の野菜にはない大切な抗酸化成分を持っていますので、ひとまとめにして、黒のグループとします。
一種類の成分では間に合わない
なぜ、野菜を3つのグループに分けたのかといいますと……。
これには、深いわけがあります。
人間の体は約60兆個の細胞でできていますが、細胞が活性酸素に取り囲まれると、その細胞は傷つけられ、老化して、しみ、しわになったり、病気になったり、ひどい時にはガン細胞になったりします。
そこで細胞を救うために登場するのが、正義の味方、抗酸化成分です。
抗酸化成分が細胞のところまで届くと、細胞のまわりでウロウロしている活性酸素と戦って、片っ端からやっつけてくれます! といいたいところなのですが……。
ここで一つ問題が起こります。
一つの種類の抗酸化成分では、細胞全体を活性酸素から守ることができないのです。
なぜかといいますと、抗酸化成分はある弱みを持っているからです。
その弱みとはいったい何でしょう。
それぞれの細胞には、脂肪分の多い部分と、水分の多い部分があるのですが、“ある抗酸化成分”は脂肪分の多い部分でしか戦えない、また、“別の抗酸化成分”は水分の多い部分でしか戦えない……という弱みがあるのです。だから困ってしまうのです。
ところが一方の“活性酸素”はすごく手強いので、脂肪分の多い部分であろうと、水分の多い部分であろうと、ところかまわず悪さをします。
これに対抗するには、1種類の抗酸化成分では間に合わない、ということになります。
脂肪分の多い部分用の抗酸化成分と、水分が多い部分用の抗酸化成分の両方を細胞に送り届けなければ、活性酸素を完全にやっつけることができないのです。
どんなに抗酸化力の強い優秀な野菜でも、1種類だけではだめなのです。
老化や病気を予防したければ、いろいろな野菜を組み合わせて食べてください、と何度も書いている理由は、これなのです。
美人をつくる野菜の食べ方
二の腕やお腹まわりが気になる季節。ところがダイエットを試みてもいっこうに痩せない、痩せたとしてもすぐにリバウンドする……。そんな悩みをお持ちの方に試していただきたいのが、「1食100円野菜ダイエット」です。提唱者である美波紀子さんの『美人をつくる野菜の食べ方』は、ダイエット効果はもちろん、老化や病気も予防でき、しかも簡単で美味しい「野菜の食べ方」を教えてくれる一冊。その中から、今日から試せるノウハウをいくつかご紹介します。