食事や運動、生活習慣によって血圧を正しく効率的に下げる方法を説く『血圧を最速で下げる』(奥田昌子氏著)が発売即重版となり話題を呼んだ。
今回は本書の内容から、血圧の危険度チェックテストを作成した。あなたの血管と血圧はどれぐらいヤバイ!?
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血圧は高くないほうがよいことはわかっていても、自分がどのくらい高血圧に近いところにいるのかは見えづらいものです。
のんびり構えていて大丈夫でしょうか?
以下のチェックテストで血圧の危険度がわかります。
30の項目のうち、自分によくあてはまると思うものにチェックを入れてみてください。
・4項目以下の人……特に問題なし
・5~10項目の人……危険度1
・11~17項目の人……危険度2
・18項目以上の人……危険度3
高血圧は「サイレント・キラー」
結果はどうでしたか?
チェックが5個以上ついた「危険度1~3」の人は要注意です。
おそらくは、大部分の人が5個以上あてはまったのではないかと思います。なんといっても高血圧は日本でもっとも患者数の多い病気です。
とくに男性は、予備軍を入れると30代のほぼ3人に1人が血圧が高く、40代では半数を超え、50代は3人に2人を超え、60代になると5人のうち4人以上と、年齢をかさねるにつれて着実に増加します。
こんなに身近な病気なのに、高血圧がなぜよくないのか、どのくらいよくないのかとなるとピンとこない人が少なくないようです。
「とくに自覚症状はありません」と語る患者さんの顔はなんだか誇らしげです。
頭が痛いとか、ぼーっとするわけじゃないから、とりあえず心配しなくてよさそうだ。気にはなるけど、もうすこし様子をみてみよう。
そう考えるうち何年も過ぎたというのが実情かもしれません。
たしかに、危険なくらい血圧が高くなれば、なんらかの自覚症状なり、前ぶれなりがあらわれてもおかしくなさそうですが、高血圧だけでは自覚症状は起こらないと考えてください。
はげしい頭痛が起きることもありません。人の体には、体の血圧があがっても、脳の血圧の上昇をおさえて脳を守るしくみがあるからです。
高血圧が「沈黙の殺人者」、英語でサイレント・キラーと呼ばれているのはこのためです。
では、血圧がどのくらいまで上がったらマズイのでしょうか。昔から言うように、上の血圧が年齢プラス100より低ければ問題ないのでしょうか?
はい、大間違いですね。
たとえば、上の血圧が116ミリで下が78ミリの男性Aさんと、上の血圧が128ミリで下が82ミリの男性Bさんをくらべてみましょう。ちょっと見ると、二人とも血圧の心配はなさそうです。
ところが、Bさんは心筋梗塞をはじめとする心臓の病気にAさんの5倍以上なりやすいことが、日本人を対象とする大規模な調査からわかっています。
女性も安心できません。B女さんはA女さんとくらべて、脳卒中の危険が3倍高くなります。
血圧は一定の数値を超えたら危険ということではなく、ほんの少しでも上がれば、上がったぶんだけ血管の壁を傷つけるのです。
現在薬を飲んでいる、いないにかかわらず、チェックテストで5個以上だった人は生活習慣の修正にただちに取りかかる必要があります。
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詳しくは幻冬舎新書『血圧を最速で下げる』をご覧ください。
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血圧を最速で下げる
2020年7月29日発売『血圧を最速で下げる 老化を防ぐ「血管内皮」の鍛えかた』(奥田昌子・著)の最新情報をお知らせします。