混ぜるな、危険!? 短歌界の異才・笹公人×アート界の鬼才・水野しずによる、「念力恋愛」ワールドを、少しだけお届けします。
ねむれない君に小声できかせよう街に魚が降った話を
空から魚が降る現象を「ファフロツキーズ現象」というそうです。
原因は諸説ありますが、いまだに解明されていないとのこと。
ベッドの中で、「ファフロツキーズ現象」の解説を延々とする男はモテないでしょうね。
しかし、どこかで聞いた外国の民話みたいなテイストで話せば、村上春樹さんの小説のようなムードが出て、モテるかもしれません。
ここが運命の分かれ目です。がんばってください。
待ち合わせの渋谷にきみが来ない夜はハチ公の霊そっと吾(あ)に寄る
携帯電話が普及する前の時代の恋模様でしょう。
デートの待ち合わせ時間を過ぎても、1、2時間くらい待つというのは、昭和の時代には、わりと普通にあったのです。
不安な気持ちで数時間待ち続けていたら、ついにハチ公の霊が「おまえもか」という感じで寄ってきたのでしょう。
人も霊も周波数が合えば寄ってくるものです。
解説:笹公人